表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/77

第五章5   『routeM 8』

 帰り道を、ひとりポケットに手を入れながら歩く。

 決戦は明日。

 連続放火事件の犯人を捕らえる最後のチャンスになる。犯人の目的も、明日の夜には明らかになる。確かめてやる。

 ふと。逸美ちゃんの言葉が耳の中で反響した。

 ――愚者の旅が終わる。

 この物語の愚者とは、誰だろう。

 誰の旅が終わるのだろう。

 旅とは、どんな旅だろう。

 最後に見る世界はどんなだろう。

 タロットカードを手掛かりにしたこの事件がどんな結末を見せるのか、俺には想像もつかなかった。

 いや、このときにはすでに、可能性くらいは想像できていたのかもしれない。

 俺はひとつ、息を吸った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ