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馴れ初めを聞かれても困る  作者: 青木りよこ
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箱の大きさがいい

サービスカウンターの右横には彦根銘菓というよりは滋賀のお土産物といったコーナーができており、高月渚は「かいつぶり」という鳥形のお饅頭に黄身あんの入ったお饅頭を手に取ってみたが、可愛いが小豆入りを探さなければと言い聞かせ、そうっと箱を置いた。

暫くうろうろと見渡し、目に入ったのは大河ドラマのせいか大きくコーナー化された井伊直虎の名が入ったお菓子である。

高月渚も一応両親と一緒に大河ドラマは見ているし、戦国ゲームのキャラクターとしても余り使ってはいないが馴染み深い人物である。

彼女は「直虎と彦根城」という菓子の箱を手にした。

箱の大きさがいい。まずはこれだった。

そして十五個入り六百円というお手頃価格で、粒あんを求肥で包んだ美味しそうな和菓子である。

これにしよう。

彼女は即決しレジへ向かい精算を済ませ、後は九ちゃんに何か買わなければと、再び階段を下りた。

もう余り時間がなかった。


おまけ付きのグリコのキャラメルとキャベツ太郎とたべっこ動物ビスケットとイチゴ味のコアラのマーチとツインクルチョコレートをかごに入れ、レジに並び牛乳を忘れていることに気づき、慌てて牛乳を取りに行き無事精算を済ませると、階段を上がって平和堂を後にした。

彼女は歩きながら買い物袋の中身を確認し、これじゃあ地蔵盆でもらえるお菓子みたいと思ったが、九ちゃんはまだ小さいんだしいいかと自分に言い聞かせた。

そういえばお茶とか買ってないけどあっちでお茶くらい出してくれるかな?


彼女は自分に迫る身の危険など少しも感じていなかった。

どこまでも遠足気分であり、明日の天気くらいしか心配していなかった。

天気予報は一日中晴れだった。

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