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馴れ初めを聞かれても困る  作者: 青木りよこ
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馴れ初めを聞かれても困る

春になり、新しい友達ができた。

早速彼氏のことを聞かれたので正直にいると答えたら、馴れ初めを聞かれ困ってしまった。

人に話して信じてもらえるような話ではないから。


今の所誰にも話したことはないし、話す予定もない。

どんな人って聞かれたのでこれも正直に答えた。


高校の同級生でクラスメイト。

背が高くって、すっごく綺麗で優しい人。


本当は彼について、いくらでも話せたけど、言えたのはそれだけ。

彼を見つけたのは高校の入学式の教室だった。


出逢えた時とても嬉しかった。

身体が震えた。


だって、ずっと、ずっと、待っていた人だったから。


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