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夢の少年
これは男の子のお話さ
夢見る少年のお話さ
夢みがちの少年さ
楽しそうに嬉しそうに純粋に
ただの夢の少年さ
これは夢
これは夢なんだと少年は言う
見惚れるんばかりの草原に
暖かいはずの太陽の温もりに
ただただ少年は紡ぎ出す
夢なんだ
これは夢なんだ
と繰り返す
嬉しそうに足を弾ませ歌い出す
楽しそうに躍りながら紡ぎ出す
それはさながら輪舞曲
この世の恨み辛みを知らずに生きた少年は
ただただ異常に踊り出す
一人の少年は夢の王になったのだ
これから何をしようと考えて
何が出来ると考えて
それでも少年は声高らかに
こう歌う
〝夢だ〟
〝これは夢なんだ〟