お兄さんは変態さんですか?いいえ。ロリコンさんです。
この物語は主人公の変態発言に激しく同意するだけの物語です。
それでも良い方は続きをご覧ください。
授業終了のチャイムが鳴り、お昼の時間になった。
奏は今日はいったい何処で飯食おうかなー。と考えてるとき不意に女子のグループに絡まれた。
「ねえねえ嘉師和木くん!ちょっと伝えたい事がある子がいるみたいなの!」
「そうそう!ね!だからきて!」
「お願い!」
はあ…。このパターンか。
三人は大変顔が整っており、さすが金持ちの学校なだけはあるな。そんな感想をもつ。なんだろうね?金持ち=美少女って法則がある気がするよな。
「そうだね。手短にお願いするよ。」
明るい男の子アピールし、適当に笑顔を振りまき女子の株を上げておく。
そして、言われるがままにつられて来た先には花が綺麗に咲き乱れる庭の一つに一人、可憐な美しい少女が待っていた。
歩調を少し緩めその女子生徒の前までやってくる。
「君が俺に用があるのかな?」
優しい声で尋ねる。
「はい!その、ずっと前から好きでした!付き合ってください!」
ああ。何度目だ?もう面倒くさいな。設定やめようかな?
学校での設定は優しいみんなの憧れの人だ。
「ごめん…。君の気持ちには応えれそうにない…。」
「そ、そうだよね…。ごめんね!」
涙を流して去っていった。お嬢様がやることはいちいち花があるのがたちが悪い。
正直。本当に無理だ。いくら美少女でも、見ず知らずの人に告白されるのは、気持ち悪いという感情がでてきてしまう。それにやっぱり幼女かロリがいい。ロリ最高!
別に少女の気持ちを否定するわけでもないし、美しいとさえ思える。だがやはり抵抗があるのだ。
いちいちこうやって人を振るのも精神的にくるものがある。
これで何度目だ?本当に。みんな俺に騙されている。
俺はただ生まれつき容姿に恵まれていたため、それを利用しあらゆる設定を研究し、極めてきた。その結果いろんな仮面を被り、それに騙され続けている女子生徒。
めんどさい。気を効かせ、株を上げる日々だ。
それに比べて幼女は!幼女は神だ!なんなんだ!あの誰もが優しい気持ちになる純粋無垢な笑顔!誰にでも親しくしてくれる!もう俺の心の拠り所だ。幼女、最高。異論は認めん。あ、ロリもありだよ?
「あんた。また振ったんだ。」
影越しから現れる女子生徒。その姿は幼馴染の英梨菜。俺の理解者。だと思う。自分を作らなくてもいいしな。
「なんだ?見てたのか?趣味悪いな。」
「み、みてないし。興味ないし。」
そうかと苦笑した。
「お昼まだでしょ?食べよ。」
なんと俺の弁当を持ってきてくれたらしい。いやありがたい。あとはその二つの脂肪を無くし、身長を縮めていただければ完璧なんだがな。
「さんきゅ。」
弁当を受け取りとことこと歩いていく。
別に目的地なんてない。ただ新しい場所を探すだけだ。
「あ!奏だ!一緒に食べよう!」
「こんにちは。嘉師和木さん。」
幼女きたーーー!!!
小学生コンビのメルとグミ。メルはいつも生意気で俺のことを呼び捨てにするがまたそれが堪らん!よく親しく抱きついてきたりするが俺の好感度はカンストだぜ!そして僕っ子。やべー。もう!お持ち帰りしたい!変な意味じゃないよ?俺紳士。愛でたいって意味だ。それもまずい?何が?僕わからないなー(棒)メルは赤いショートな髪をいつでも揺らしているような活発で無邪気な女の子。
そしてグミちゃん。小学生のくせに大人ぶりやがって!いいぞ!もっとやれ!大人ぶってるときから急に小学生らしい子供っぽい行動を見るたびに俺のコスモが燃えちゃう。いや萌えちゃう。グミはリボンを付けており、青色の髪型でいつでもおさげだ。
「こんにちは。いいよ一緒に食べようか。」
「変な行動したら…。わかるわね?」
なんのこと?僕わからない。
なんで小学生いるかって?そんなの小中高一貫教育の金持ち学校だからだよ。
最初は普通の高校に進学する予定だったが、この学校が受験で選べる事をしった瞬間、運命を感じた。
残念なことに俺の家は金持ちじゃない。だから勉強は下から数えた方が早かったのに一生懸命勉強し学年一位をとった。あれだよね。きっと神様が俺の幼女を守れって言いたいんだよね。大丈夫。わかってるから。
幼女が俺を呼んでいる!俺は幼女を求めてるんだ!
そしてこの幼馴染は金持ちで頭が良かったので普通に進学してきました。ケ!俺の努力をしれ!
幼女達との会話を弾ませ、俺は幸せだった。英梨菜?誰だっけ?
うわ!睨むなよ。冗談だから!ってか心読むのやめてくれない?
「でねー。モモちゃんがさー。」
さっきから名前がでてくるモモちゃん。どんな子だろう?
「モモちゃんってどんな子?」
えー?聞くー?もうちょっと妄想してからで良くない?
「じゃあ今度会って見ますー?」
「 今度モモちゃんを誘ってみようか!」
「 いいのか?そんな勝手に。」
「いいの!いいの!僕の話を聞かせてたら会って見たいっていってたし!」
「うん。大丈夫だと思いますよー。」
「そうか。じゃあまた紹介してくれ。」
おいこら。そんな目で俺を見るな。断じていかがわしいことは考えてないぞ。…ホントだよ?
「でも、お昼頃はモモちゃん一度も見たことないよねー。」
「そういえば、そだねー。」
気になり会話が耳に入るが大丈夫だろ。
みんな食べ終わり。ごちそうさまをしたところ、メルは大きなあくびをする。まったくこういう子供らしいところが堪らない。食べたい。…いや。言葉の文だ。違うよ?
「じゃあ、英梨菜。いつも通り探険しようぜ!」
「えー。またー?」
探険。その言葉にメルはビクリと反応する。
「探険ーーー!!」
おー。目がキラキラしていらっしゃる。あれな。小さい頃って探険だとか秘密基地だとか気になっちゃうよな。
だが探険というのも別におかしいことでもない。この学校、俺が見てきた中で今のところ東京ドーム三つ分はある。しかもまだ見たことない場所がまだまだあるのだ。
学校だからって広すぎません?幼女たちが迷子になったらどうすんの?俺が助けるけど。
「お前たちもくるか?」
「えー!いいのー!」
「 いきたいですー。」
本当に子供は無邪気で可愛い。
「よし!んじゃいくか!」
「「おー!!」」
「お、おー?」
こうして俺たちは新たな場所を探しにスタスタと歩いていった。
・・・
・・・
・・・
にしても本当になんでこんな広いんだ?普通に考えてここまで広くする必要性がない。なにかこの学校にはあると見た。なんかその方が面白いし。
ずっと歩くこと三十分。ついにメルとグミちゃんは体力の限界で近くの保健室へと運んだ。さすがに小学生には辛かったかな?
「なんか、ここ変わってる。」
「やっぱりか?なんか奇妙じゃないか?」
ずっと緑が続く道が一本だけあり、そこをずっと歩いている。でも景色が一切変わらないため、本当に大丈夫か?という不安感に襲われる。
「もう、帰ろうよー。」
「そうだな。昼の授業に間に合わないかもしれないし。」
英梨菜も不安だったのか奏も袖をギュっと握る。
引き返すこと十分くらいで、まったく知らない景色が広がった。来た道を戻るのだから見たことある景色のはずなのに見えているものはさっきとは違う風景。
構わず進むと一つの小さな建物を見つけた。ガラス張りの扉を開けてあたりを見渡す。
「誰かいますかー?」
真ん中に白いテーブルがあり四つの白い椅子。テーブルの真ん中には綺麗な花が添えられている。奥には大きな庭があるがほんの一部しか花が咲いておらず、さみしいなと思った。
「誰かいますかー?」
「いるですよ。」
案外すぐ返事が返ってきてそちらを向くと。
「き、君は!!」
奏は目を見開く。
まさか、まさかこんな可能性があったなんてー!!
さあ、イメージしろ!
完璧なる幼女!そして普段のムスっとした顔だがその中から笑顔が現れたときのギャップ萌え!一人ひっそりと園芸を行う孤独な少女に手伝うよ。と優しく一緒にやってあげて、顔を赤くした彼女は「た、たのんでないです…。」といいつつも本当は嬉しくてたまらない女の子!もしうさ耳でも生えていればシュンとしたときにわかりやすく耳が垂れ下がるであろう表情には出さず体ででてしまったり!
そんな、そんな妄想をすると!!
「ぐへ!ぐへへへへ。」
ジーと女の子は怪しい人を見るように奏見つめついに指を指した。
「お兄さんは変態さんですか?」
英梨菜は違うよ。と首を横に振りる。
惜しい!少し違うかな。
「いいえ。ロリコンさんです。」
さて、この幼女は何ものだ!次回に続く!