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第三次異世界大戦  作者: ヴァーリ
世界騒乱編
7/46

P5 掃討作戦 開始

こんな駄作見てもらってありがとうございます。

陸上自衛隊第1戦車大隊は、機動戦闘車や89式装甲戦闘車を中心に編成された部隊である。市街地でも活動できるよう、車体が軽く機動性の高い車両で編成されている。主な任務は首都防衛であり、今回の出動はまさにその存在意義を強調していた。


第1戦車大隊は現在、普通科隊員を随伴させて、国立代々木競技場で防衛線を構築していた。第1戦車大隊の機動戦闘車を先頭に、89式装甲戦闘車、そして東部方面普通科連隊第8普通科大隊の96式装輪装甲車、軽装甲機動車が続く。


「こちら1号車、目標は渋谷警察署、全車突入せよ」


『2から10号車、及び第8普通科大隊、1号車に続きます』


暖機運転だった車両群が一斉に煙を吹き上げ走り出した。道ゆく人々は、魔の手から逃げ延びた後の疲れ果てた表情をしながらも、祖国防衛のために出陣する戦士たちの姿に歓声を上げる。自衛隊自体の存在が危険視されていた一昔前では考えられない状況だった。


「ひでぇ……」


機動戦闘車のM2重機関銃を構える隊員が呟く。昼ちょうどに襲撃されたため、人々は満足に逃げることもできず虐殺された。国道は血の海になっており、道端にはバラバラになった亡骸が折り重なっている。


すると、機動戦闘車の装甲に矢が次々と当たり、甲高い音を響かせる。機関銃手は慌ててハッチに潜り込む。


「敵を目視で確認!11時方向から敵多数!」


「攻撃を許可する!」


甲冑を身に纏った歩兵部隊に、装甲車から機銃が雨のように撃ち込まれる。歩兵は盾を持って防御体制をとるが、自衛隊は機動戦闘車の52口径105mmライフル砲によって粉砕していく。


「前方100mに巨大生物!」


「おいおい、あれってゴブリンとトロールじゃ……」


「何をしてる!?撃て!撃つんだ!」


あっけに取られていた隊員たちは、正気に戻ると射撃を開始する。緑の体をした奇怪な生物ゴブリンはM2重機関銃、俗に言うキャリバーの銃弾に倒れるが、トロールは12.7mm弾の猛攻をいくともせず、突き進んでくる。


「こちら軽機一号車!どうなってやがる!?こいつキャリバーの攻撃が効かない!?」


トロールは低い体勢のまま突き進み、軽機を持ち上げるようにして吹き飛ばす。


「軽機一号車がやられた!全車後退!」


機動戦闘車の主砲が火を吹く。トロールは体に何発も風穴を開けるが、意地で第6戦車大隊に近づく。


『こちらヤタガラス、第6戦車大隊応答せよ』


「こちら第6戦車大隊、現在トロールと思わしき生物と交戦中、航空支援を要請する。送れ」


『了解した。第8航空隊が現場に急行中、コールサインはタケミカヅチ』


『こちらタケミカヅチ1、第6戦車大隊応答せよ』


「こちら第6戦車大隊、どうぞ」


『対地支援攻撃を行う、退避せよ』


普通科隊員の一人が緑のスモークをトロールに投げつける。すると、高層ビルの影から、陸上自衛隊の主力攻撃ヘリAOH-10が姿を表した。巨大なローターと、巨大な発動機、そして垂れ下がるような特徴的な両翼をもったヘリである。


発射ファイア!』


ロケットポッドから無数のロケット弾が発射され、30mmチェーンガンがトロールの肉体をズタズタにする。


障害を無くした第6戦車大隊は、最後の敵陣となっている渋谷警察署に向かう。

リアル忙しいですが、何とか早く次話を投稿したいと思います。

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