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第三次異世界大戦  作者: ヴァーリ
世界騒乱編
3/46

P1 首都騒乱

夏休み活動できんとかほざいてすみません、面白くしますのでお楽しみください

東京渋谷区の土曜日。祝日で賑わうこの街は、お昼正午になると多くの通勤者や観光客で溢れかえっていた。


「ねぇ祐樹、どこかに行こっ!」


「そうだな、せっかくの沙耶との記念日だし、昼飯でも食ってペアリングでも買おうか」


「サンセー!早く行こっ!」


とあるカップルが祝日を満喫してた。この二人はまだ、これから起きる惨劇を知る由もない。


それは唐突の出来事だった。


「なんだあれは?」


人々がスクランブル交差点の中央に注目する。二人は何事かと覗き込むと、突如銃声がなった。


「きゃあ!」


「逃げろ!」


所々から悲鳴が聞こえてくる。しばらくすると、パトカーがサイレンを鳴らして猛スピードで駆けつけてくる。人々がパニックに陥り、ちょうどその元凶が見えた。


「な、なんなのあれ?」


そこには空間が割れたような穴があり、緑の怪物が穴を広げて入り込もうとしていたのだ。


ゴブリン、SFやファンタジーでよく見る架空のモンスターだ。そんな空想にしかいないはずのモンスターが、今まさにこの日本のど真ん中に出現したのだ。


「ピギャ!」


穴を広げて通り抜けて来た1匹のゴブリンが、警視庁のパトカーを棍棒で殴りつける。そばにいた警察官は慌てて逃げると、仲間と合流しながら発砲する。


しかし、ゴブリンの皮膚は硬くて厚いのか、なかなかダメージを与えることができない。いたずらでぬいぐるみを着ていたとしても、日本警察のM60ニューナンブの弾を受けて平然としているはずがない。


結果、警察官たちは叩き潰され、後から湧いてきた他のゴブリンが逃げ遅れた人々を狩っていった。文字通り虐殺だ。


「沙耶!逃げるぞ!」


「祐樹!危ないっ!」


沙耶が祐樹を突き飛ばすと、次の瞬間には沙耶の姿はなかった。空を見ると、沙耶らしき少女を口に加えたドラゴンが空を待っていた。


「う、嘘だろ……沙耶……」


雄叫び、ふと祐樹が後ろを振り向くと、盾を構えた兵士や馬に乗った騎兵たちが戦列を組んで迫っていた。


「向こうであえるかな……」


そのあと、祐樹は槍で突き刺され、無残にも道路に投げ捨てられた。


この事件はのちに、SF世界同時多発テロと呼ばれ、欧米、欧州、中東、アジア、アフリカで複数起こり、死傷者は600万人を越した。

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