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第三次異世界大戦  作者: ヴァーリ
世界騒乱編
13/46

P11 国連安全保障理事会

国連の安保会議ってこんな感じかな……

ニューヨークにある国連本部、運良く大魔法使いからの攻撃目標にされなかったため、施設自体は健在で、機能もしている。しかし、今日は明らかに総会が殺気立っていた。


あるものはイライラと貧乏ゆすりをし、あるものは真剣な眼差しで秘書と話している。議場の事務員はひっきりなしに書類を運んで右往左往している。


「みんな……悔しくないか?」


国連事務総長の一言で議会は憎しみに満ちた、世界各国、似たような理不尽な攻撃を突然受け、何万という人々が殺されたからだ。


「今回の異世界側からの軍事行動は、明らかにハーグ条約に違反し、それも宣戦布告なしに攻撃して来た。常識的に考えても話が通じない奴らだ、遠慮はいらない。該当国家の代表に発言を許可する」


最初に手を上げたのは、世界の警察アメリカ合衆国である。


「我がアメリカ合衆国は、異世界へと侵攻する。意義がある方は挙手を」


「ロシア、中国は共同で異世界へ侵攻、意義がある方は挙手を」


「我々EUは連合軍を結成、異世界へ侵攻します。意義がありますか?あれば挙手を」


「中東は紛争を終結、協力して異世界に侵攻する」


「日本は今回の事件の首謀者を逮捕するために自衛隊を派遣します」


どこの国の意見にも、誰も文句は言わない。言えば頭がおかしいと思われるからである。そのため、自国に被害がなかった国は、黙って進行を見守るしかできなかった。


「今回の世界同時多発テロ。アメリカ合衆国に侵攻したのはエンゼルバッツ王国と呼ばれる国。合衆国はこの国に報復する」


「ロシア、中国に侵攻したのはポトス王国とその領地にある遺跡に封印されていた古代生物。両国は共同という形で古代生物の消滅を目的に侵攻する」


「EUに侵攻したのはナルガフ連邦の海軍、EUはイギリスを中心として連合軍を結成。異世界に侵攻する」


「日本に侵攻したのはイージニア帝国。日本は帝国の調査と当事者確保のために自衛隊を派遣する事に決めました」


「それでは採決を取ります。今回は非常事態のため、常任非常任理事国問わずの多数決を取ります。侵略を受けた国の報復は侵略行為に値しないかするか」


結果は150カ国中、賛成が140カ国、反対が10カ国、明らかに結果は決まっていた。


「賛成多数、よって異世界への軍事行動は侵略行為に値しないと議決されました。一つ条件があります……軍事行動を取って良いのは当該国のみとし、それ以外の国家には基本的不干渉の立場をおとりください。逆に、軍事同盟同士での軍事行動は大幅に許可されます」


司会の一言で国連安全保障会議は終了し、各国はこぞって軍拡を推し進め、異世界に侵攻し始めた。

急いで書いたので誤字脱字はご了承ください!

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