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四重奏カタルシス  作者: 竜矢 崎森
第参章 狂気と涙の一夜
21/23

幕間

いままでとはちょっと違う視点からです。


そして、深夜の安否も明らかに!

幕間 Resistance



ここは町中に建っているある高層ビルの一室。

その部屋には一人の男が椅子に座りながら、夜の町を楽しそうに眺めていた。 そこへ、一人の女性が部屋の中へ入ってきた。


「失礼します」


女性はまだ10代半ばでほんの少しだが幼い雰囲気を醸し出していた。

その声に男は笑いながら彼女に語りかけた。


「おお、君か待っていたよ。 そこの席に座りたまえ」


「いいえ、結構です。 このままで話をどうぞ」


女性はキリッとした眼差しを彼に向ける。 彼はそれに一度微笑んだが、すぐに真剣な表情になる。


「始まってしまったな……」


「はい…………」


「今宵、無垢な四人の者が運命に抗う。 彼らはいかにしてこの運命から逃れることが出来るのだろうか……」


「今回、鍵を握るのは誰になるとお考えですか?」


「そうだな……、やはり時雨(しぐれ)飛鳥(あすか)だろうな」


その言葉に女性は驚きの表情を見せる。 それでも男は彼女の事を気にせず、話し続けた。


「あの子がどこまで抵抗を見せるのかが今回の鍵だ」


「………………」


「心配か?」


自分の気持ちを見透かされたのか女性は慌ててる様子を隠せずにいた。


「まぁ、気持ちは分からない訳ではない。 今回の件、君が私情でどう動こうが君の自由だ。 好きにしたまえ」


「っ! あ、ありがとうございます」


「だが、くれぐれも死なないようにな……」


「分かりました。 それでは……」


そう言い、女性は部屋から出ようとした。 が、その去り際に彼女の肩に男の手が添えられる。


「頼んだぞ…………、時雨 弥生(やよい)君」


弥生は小さく首肯し、部屋から立ち去った。 男の最後に語りかけた言葉は、哀願に近かった__




Mission



PM8:00



辺り一面、何も見ることが出来ない闇の空間。 その空間に一人の青年がいた。


霧ヶ峰 深夜、彼はまだ気絶していてこの状況を理解出来ていない…………


闇の中に一体どんな恐怖が待っているのかを…………


それは刻一刻と迫っている、音を立ててやって来る…………


それは何か? 水だ。


何処からか彼のいる所に大量の水が流れ込もうとしている。 そしてそれが彼を巻き込んだ後、何処へ流されるのか誰も知らない…………


制限時間は6時間、果たして三人は彼を救出出来るのか…………



死のカウントダウンが始まった__




第三章に続く……

続けてどうも竜崎です( ・`д・´)


今回は幕間です。超短いです。

でも、短いながら大事なことをかなりぶっ混みました。


遂に出てきましたね飛鳥の姉、今はベールに包まれていますが、翠雨に次ぐ今後の超重要キャラになります。

そして一緒にいた男は……誰でしょうかね(白々)


では、第三章予告


タイムリミット6時間、深夜に死の危機が迫っているのを三人は知らない。

そして、ヘイズに拐われた飛鳥。

二人(+二人)は無事に二人を救い出せるのか? (二人っていう単語がクドイな……)


そして……この事件の終了後、4人はそれぞれ大きな転機を迎える。


予言通り脱落者はでてしまうのか?! 物語前半の最初の山場が幕を開く!!

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