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う、嘘でしょ?

少し寒い空気の部屋に暖かい日が差す

体が小さく感じて違和感を言葉にしようとして口を開く

どこ、ここ!!

「おぎぁ、おぎゃぁ!!」

声を出したはずなのにそれは赤子の声に変わった

「元気な子なのね、うれしい…でもどんな子でもわたくしのかわいい子だもの」

チュッと額に柔らかな唇が当たった

「愛してるわ、ユリシア」

きっと今私、間抜けな顔をしている

「貴方はユリシアっていうの

幸せと光の意味を持つ名前なの」

「気に入ってくれたら嬉しいわ」

愛おしそうに私の目を見てそう言うからまるで私に言われているみたいでむず痒い。

この夢はいつまで続くのだろう

「皇后さま変わります。少しお休みください」

「ありがとう、メリー」

母の暖かな手からメイドらしき女性に渡った

「皇女さま、ユリシア・ティ・タラント様

帝国の若き新芽様」

ユリシア・ティ・タラント

この名前を聞いた時私は思い出した


_____この名前って前世で読んだ復讐小説の不運な幽閉される皇女さま

汚名を着せられる復讐対象


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