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私の出会った人々  作者: きあら
私、通院中
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私、通院中2

診療所の待合室で、呼ばれるのを待つ。下手な病院より意外と回転が速い。いや、ただ空いているというのが正しい。薬の処方メインなら、こちらが良い。

「く、薬下さい。今日の分、無くて。」なんか、ヨレヨレとふらつきながらおじいさんが、受付に来た。この人は、私も知っている。診療所の近所に住んでいる。ちょっと立派なお家の人だ。

「でも、一昨日出してますよ。」

受付嬢は、困り顔だ。認知症かな?

「でも、無いから、今日の分も無いから…。」

受付に張り付いて訴えている。

声の大きな看護師が出てきて、

「おばあちゃんは?」

と、聞く。

「さあ、居なかった。」

な訳は、無い。多分ちょっと、裏の畑に行ったのだろう。

「まず、座って。待っててね。」

と、看護師は立ち去った。多分家か、携帯電話に連絡するのだろう。

会計を済ませて、最寄りの薬局に向かっていたら、慌てておばあさんが早歩きで向かってきた。良かった、良かった。

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