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私の出会った人々  作者: きあら
私、通院中
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私、通院中

小っさい診療所は、中の声が聞こえる。で、びっくりした。

「先生、私、薬全部やめようと思います。」

ん?じゃあ、何しに来たんだ?

医師の声は聞こえない。どうやら、今、受診中患者の声が特別高いらしい。なんたって彼女の声だけ、まる聞こえだから。

「あの本読んだら、80過ぎたら、どんな薬も、意味が無いって書いてたんですよー。」

どうやら、何で?って聞かれたのかな。読んでた本もそぞろに、聞くとはなしに…。いや、気になって耳をかたむける。やっぱり医師の声は聞こえない。

「でね、今日は、睡眠薬を貰いたくて来たんです。最近眠れ無くて。」

何で来たの?って聞かれたんだろうなー。薬いらない宣言後にする頼み事じゃないよね。

「やだわ、先生。仕事なんて、してないですよ。」

ああ、仕事してるなら眠れないとパフォーマンス下がるからって聞かれたんだろうなー。医師の声は聞こえないが、なんとなく内容が分かる返答。

結局、処方されたかは不明だが、出てきた80過ぎであろうおばさまは、髪もセットしてあって、薄めのサングラスの服装も上品な出で立ち。

なんか…。なるほど…。

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