私、入院中5
膝の手術をした。全身麻酔で当日はウトウトしていたから、気づかなかった。めちゃくちゃ膝が痛い。見ればいつもの2倍位に腫れていて動かない。
「歩く練習は今日からしていいからね。」
と、回診に来た医師が言う。え?これ、歩けるの?
ベッド柵に捕まりそっと立ってみたが、長らく正座をしていたかの如く痺れて足の感覚が無い。歩こうとすると、カクンと、膝が崩れ落ちる。でも、歩く練習していいって言ったし。煙草吸いたいし。
勿論、院内(敷地内)禁煙。というわけで、手すりにつかまり、ソロソロと屋外に目的を定め、移動していた。
「え!?歩いてる!!」
叫ばれ振り向くと看護師が慌てている。主治医から、歩く練習していいって言われた旨を話すと、
「そうだけど、実際歩く人居ないよ。」と、驚きと、呆れがまじった感想。そうなのか。
「ほら、あれが普通。あの人、車椅子使ってるでしょう。」
私より2日前に同じ手術を人だと言う。
え?リハビリは?
その後、急遽装具をつけられ、松葉杖を用意してくれたので無事、外で喫煙。何度も言うけど敷地内禁煙。ちゃんと携帯灰皿に証拠隠滅。匂いは…。なので、看護師には秘密。