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私の出会った人々  作者: きあら
私、入院中
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私、入院中4

「入りまーす」

ストレッチャーが、病室に運ばれてきた。酸素マスクをかけている。ベッドに医師と看護師3名が患者を移動させようとしたが、酸素と点滴の管が引っかかったようで、

「酸素ボンベこっちに。」

と、医師が指示して、ベッドの頭の方にボンベを移動させた瞬間、

「きゃっ」

という悲鳴と、ボシュって音が同時に聞こえて、ボンベが床上で踊りだした。

「ベッドから、降りないで!!」

一人の看護師が叫び、慌てて私のベッドに一人、他のベッドにもスタッフが乗った。ベッドの足にガンガンと、ぶつかる酸素ボンベのすごい音に、部屋を覗いた看護師がすかさず、部屋の扉を閉めた。

ストレッチャーの人は、何の病気か知らないけど、頭を乗り出して酸素ボンベのダンスを眺めている。いや、危ないって!

回転しまくって酸素ボンベが止まった。酸素の残り僅かだったのだろう。意外に短い時間で、すんだけど、怖かった。

何事も無かったかのように、スタッフが酸素ボンベを片づけ、ストレッチャー患者はベッドに無事移動された。

「お騒がせしました。」

と、スタッフは出て行ったが、あれは、お騒がせで済むことなのか?後でよく見ると、ベッドの足には傷が付いていた。怖っ

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