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真実の姿ってナンだっけ

作者: 朝倉メイ

何時もの様に勢いだけで書きました!

夜中に発作的に90分で書き上げた作品です


 此処ではない何処か遠い異世界のお話

戦争、紛争だらけのこの世界とは違って平和な夢の様な世界のお話です


 シュトーレン王国の第一王子であるルートヴィッヒとシュネーバル王国の第三王女のリーゼロッテは小さい頃から大の仲良しでした。


 ルートヴィッヒが10才、リーゼロッテが8才の時に正式に婚約が決まりました。

「ルーイ様のお嫁さんになれるのは物凄く嬉しいです」

「私もリロと結婚出来るのは嬉しいよ、大切にするからね」


 二人は転移門を使って月に一度お互いの国を交代で訪れて親睦を深めていました。


 婚約式も済ませて半年過ぎた頃から王太子教育と王太子妃教育が本格的になり、二人とも忙しくなって一緒にいられる時間も短くなってきました。


 それでもリーゼロッテは『大好きなルーイ様』の為に一所懸命に努力して立派な淑女に成長しました。


 ルートヴィッヒが17歳、リーゼロッテが15歳になり、一年後には結婚式が行われるというある日の事です。

「最近、ルーイ様が笑ってくださらなくなったの」

リーゼロッテは髪を梳いてくれている侍女のエマに本音を溢してしまいました。


 ルートヴィッヒは近隣の国々でも有名な完璧王子ですが、プラチナブロンドにアイスランドブルーの瞳の容姿もあり『氷の王子』と呼ばれているのです。


 リーゼロッテはルートヴィッヒが昔の様に微笑んでくれなくなった事が大変不安でした。

「一緒にいてもあまりお話してくださらないし、私の事をお好きではなくなったのかしら」


 悲しそうな顔をするリーゼロッテにエマは小瓶を差し出しました。

「リーゼロッテ様、これは『真の姿をさらけ出す薬』です。明日はルートヴィッヒ様が此方の国にお見えになる日でございます。その時にお茶に一滴垂らして本音を聞かれては如何でしょうか」

「危ない薬ではないのね、後遺症とかは大丈夫なの?」


 不安そうに訊ねるリーゼロッテにエマは頷きます。

「実は私も先日婚約者のフリードに飲ませたのです。効き目は一時間くらいで、後遺症などはございませんでした」


 それを聞いてリーゼロッテは決心しました。

「そうね、このまま結婚するよりもルーイ様の本当の気持ちを聞いて、私に不満があるのなら直すように努力いたしましょう」


 翌日の午後、城の庭園に用意されたテーブルにエマがティーセットを運んできました。

リーゼロッテは大切な話があるからと人払いをして、護衛も声が届かない距離まで下がらせました。


 ルートヴィッヒは何時もの様に冷たい顔で黙ったまま紅茶を口にしました。

『ルーイ様の真の姿ってどんなのかしら?やはり私の事は嫌いになられたのかしら』


 リーゼロッテが見詰めていると、ルートヴィッヒの息は、はぁはぁと荒くなってきました。

「ルーイ様っ?どうされました!」

こんな筈ではない、まさか毒だったのかしらとリーゼロッテが不安になって慌ててルートヴィッヒの顔を覗き込むと潤んだ目で見詰め返してきました。


 荒い息のまま、プルプルと震えるルートヴィッヒはリーゼロッテの手をとって跪きました。

「リーゼロッテ様、この憐れな下僕に御慈悲をください。その美しい足でこの股間を踏みつけてください」

 

 は?今ルーイ様は何と仰ったのでしょうか??

リーゼロッテは言葉の意味が理解できなくて固まってしまいました。

「大変だ!リーゼロッテの具合いが悪くなってしまった」


 ルートヴィッヒは固まったリーゼロッテを横抱きにして、城の中に急ぎました。

『え、私は具合いが悪くなどありませんわよ?ってキャーお姫様抱っこですわ!』

リーゼロッテの頭の中はお姫様抱っこでワッショイになっているが、リーゼロッテはお姫様なので、どの様に抱っこされてもお姫様抱っこなのである。


 リーゼロッテは自室に運ばれてソファーにそっと降ろされました。

「内密の話がある。暫く二人きりにしてくれ」


 ルートヴィッヒの言葉に、ルートヴィッヒの侍従とエマは躊躇しています。

「来年には結婚式だ。それに初夜確認の儀も理解している。無体な事はせん、心配するな」


 人払いして部屋に二人きりになると、ルートヴィッヒの息は再びはぁはぁと荒くなりました。

「リーゼロッテ様、お願いでございます。その御御足(おみあし)で醜い豚の股間を踏んでください」

ルートヴィッヒの股間は盛り上がっていて、トラウザーズには薄っすらとシミが出来ています。

「なっ、ルーイ様は変態だったのですかっ!?」


 変態、と云うリーゼロッテの言葉で一層興奮したルートヴィッヒはソファーに腰掛けたリーゼロッテの足元に踞りました。

「さあ、踏んでください!」


 待ちきれなくなったルートヴィッヒはリーゼロッテの足を持って自分の股間に乗せました。

「ギャーっ、気持ち悪いっ!」


 リーゼロッテは思わず足に力がはいって、ルートヴィッヒの股間を思い切り踏んづけてしまいました。

「うっ!」


 ルートヴィッヒの身体はビクビクと震えています。

リーゼロッテは自分の足の裏にドクドクと吐き出されるモノを感じました。

 その瞬間、リーゼロッテは自分の身体の中を流れる何か甘い疼きを覚えました。

 快っ・感!


 30分後、薬の効き目が切れたルートヴィッヒは下衣とトラウザーズの悲惨な状況に涙目になっています。

リーゼロッテは涙目のルートヴィッヒを見て、自分の中で新しい扉が開かれるのを感じました。



~ Glückliches ende ~







また完徹してしまった


読み直して後悔すると思います

( ̄▽ ̄;)


**誤字報告**

ありがとうございます!狂喜乱舞しております


紛争は粗同時に訂正しておりました

他にも何ヵ所か直しています

どんだけ寝惚けてたんかいな、と自分で突っ込み入れています


ルートヴィッヒの瞳の色については、アイスランドブルーです

私はこの色が好きで敢えて使っています

(アイスブルーでも良いのですが)

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― 新着の感想 ―
[良い点] この勢い!! さすがみっちー!! この、明るくてお馬鹿なじゃりんこドSMの世界が大好きなんですよ! すなぎの変態好きを満たしてくれる、得がたい作家さんです。 みっちーが博識で独特の世界観を…
[一言] 幸せそうでなにより!! 需要と供給って大事ですよね!
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