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ショタが(男の娘も)好き。  作者: 鳴実 僧吉
6/10

部活

今更ですが、仮面ライダーネタとバスケネタというかNBAネタが入ってきます。

よし、今日はとりあえず席の周りの人に話しかけてみよう。

 話しかけなきゃ始まらないし、何よりあのショタのことが何も分からなくなる。それはムリ。

 そして朝からニュースを見ながら朝ごはんを食べるというこれから中学生三年間ほぼ毎日するであろうルーティーンをこなす。え、ちょっと待って、これ三年間やんなきゃいけないのか…長いのか短いのかわかんねえなこれ。

 とりあえず制服をこしらえて、外に出る。入学したては忘れ物ないかまじで怖いが、持っていくものが筆記用具と上靴と体温カードというバチくそイージーなゲームだから安心感が半端じゃあないな。例えるなら、ムテキレベルでそこらへんの雑魚に挑むようなものやで。

 にしても僕の通学路は川沿いだからか知らんが磯臭いな。

 川なんてちょっとでも汚かったらほんとに磯臭くなるのになんでアニメとかドラマは川とか海沿いのシチュが多いんだろう?

 まあ川があったらそこそこ気分が上がるのはわかるんだが、それでもなんか気になっちゃうのは川の近くに住む者の宿命なのかね〜

 でも川沿いは中々散歩してるイッヌが多いからヨシ!たまに撫でさせてくれるからむっちゃ癒しなんだよなぁ。

 なんて考えてたら着いてしまったよ学校に。早速あのショタ見つけてくるべ。

 やっぱりいたぜ!1-2だ。だがまだ喋ることはできない。僕に違うクラスに入る勇気はないし、話す勇気もない。

 だからこそ今日は頑張ってうちのクラスの人と仲良くなるんやで!

 とはいえ今日の時間割も3時間だし、昨日も一切話せなかったから期待はそんなに無いけど、挑戦せずに後悔するのはちょっと癪だから話かけるぜ。

 でも話しかける人は選ばないとやばいから、まずは同性の隣にいる人に話しかけよう。ここでミスるとこの後が大変だからちょいとハードルが高いぞ…

 今の状態、知らないものに知的好奇心でドキドキしながら接触するような気持ちだとか、きっとどこかの鎧つけたフルーツマンもヘル○イムの実を触る時はこんな気持ちだったのかと思わせるほどの緊張が僕を襲うよなあ。

 何を話そうかすら出てこないほど心臓バックバクなってる自分に驚いてしまう。

 こんなことになるならせめて小学校と同じ学区の中学校に行けばよかったと思ってしまう。でも、そうゆう考えを矯正するために違う学区のところまで来たんだから、頑張るしかないよなあ。

 幸い僕の班での係は体温カード集めだ。くじ引きで決まって少し不満だったがちょっとはチャンスがある係だから諦めるわけにはいかないよなあ?

 とは言いつつもそんなテンション感で話せれたらもう話してるわけで、現状では改善の余地すらないわけであって、せめて体温カードを回収する時にすごい下手に出て優しい人という印象をつけるぐらいしかできてないのがなんとも歯痒いなあ。

 そんなことを思ってしまうほどに情けない自分を卑下していると、体験入部の紙が配られた。

『部活に入れば友達も技術も経験もついてくる!』

 そんな文言と共にいろいろな運動部や文化部のイラストが描いてあった。

 部活には入りたいが、バスケにちょっと興味がある自分がいる。元々NBAはよく見るし、そこそこ球技は遊びではあるが数はしてきた方だ。

 僕の憧れの選手"Vincent Lamar Carter Jr."通称Air Canadaでもあるヴィンス・カーター選手みたいになりたいし、ちょっと行ってみようかな。

 挑戦しないと何も始まらないとか誰かが言ってた気もするし。

 だけど今の僕は自粛明けなのもあってそこそこ6年の時よりデブってしまった…約10kgも増えた、いや肥えた体にバスケはかなり重労働だ。

 今の脂肪をキャストオフするにはどうしようか、まずはそれが一番だ。

 しかもちゃんと気をつけないと痩せたとしても油断したら脂肪がプットオンしてくるからそこら辺は体験で聞けばいいか。

 再来週の楽しみがやばみだ。

 あのショタの名前とか色々を聞くのもそこはちょうどいいはず。話題にもできるし、初会話のインパクトが強くなる。

 今日はとりあえずたまたま見つけた痩せると評判なダンスとやらをしてみようかな。

 これであのショタにまた一歩近づいたかなあ。

 そう思うとワクワクが止まらないなあ。

 今日は消化試合のようなものだ。

 再来週の僕に全てを託す。

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