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太刀山のひとり言  作者: 太刀山いめ
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世の中について「貧士」太刀山がぼやきます

猫と鼠



昔聞いた話ですが。


大切な仏教の経典を鼠が齧り、傷めてしまうので。


それを防ぐ為に、猫がシルクロードを旅して日本へ初めてやってきた…と言うお話です。


猫は一番はじめは可愛い家族としてではなく、鼠から経典を守るガードマンだったのです。





さらにロシアでは、昔は宮殿でもあった現エルミタージュ美術館の貴重な美術品を鼠や他の害獣から守るためにまさに近衛兵として猫を大切にしています。


何せエルミタージュ美術館には猫専用の職員が必ずつくそうで。エルミタージュの猫と親しみを込めて職員や来場者に見守らています。


なにせ、エルミタージュの猫は去勢されていなかった時代が長いので、猫の中には代々エルミタージュの近衛兵をしている子も居るそうです。





それで本題なのですが。


もし家で鼠を見つけてしまったら…皆さんは猫を飼いますか?






恐らく今の時代だと大多数の方は業者さんにお願いして鼠に出ていって貰う事が多いと思います。





ではもし、今からもう100年は昔であったとしたら。


鼠が出たら猫を求めるでしょうか?





伝、ねこよりは、ねづみいちひき、側に置き、気をつけること、我身清まる





手前味噌ですが。


この和讃は、経典を管理するお坊さんが、猫に頼って経典の管理を怠ってしまうなら、いっその事、その鼠を一匹側においておくと、自分の仕事に一層力が入りますし、身支度や掃除もマメになり、鼠が逆に幸せを運んでくる…


と言う意味ですかね。


何せ七福神の一柱の大黒天は鼠を連れているそうですから。昔の人はきっと鼠を憎い仇とは必ずしも思ってはいなかったようです。





現在のEU諸国では数百年は前に鼠が原因のペストが大流行しましたので、もし鼠が嫌いだとしても当然だと思います。





話がそれました。


現代社会ですと、人間関係に当てはめることも出来るかと思います。


苦手な人の一人や二人は誰にでも居ると思います。


ですが裏を返すと、それは自分を正す切欠ともなります。


人と会う時には失礼のない服装をするようになったり。部屋の片付け等もマメにする様になったり。


知識欲が出て来て分からない事があれば図書館で本を探してみる様になったり…


人それぞれですが。




人の事を鼠と言うのは織田信長位ですが。


鼠を苦手な人とします。もし苦手な人が居るならば、その人に笑われたく無いと思って益々気を付ける様になると思います。


そして猫とは、自分に対して目を掛けてくれたり、仲良くしてくれたりする人に当て嵌まると思います。ですが、その親しい人に苦手な人を排除して貰おうと言うのは危険だと思います。




何せ鼠、猫、とさっきから言ってはいますが相手は人間です。




自分が苦手、嫌いと思う人を安易に排除するのは…今の人達に多い。





「癖」





なのだと思います。



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