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You look like a girl who I fell love and killed at first

「また仲間に入れてよ。ワタシ何もわかってなかった。彼のことも、自分自身でさえ。この気持ちは自分自身で折り合いをつけないとイケない。」

「でも、常滑には権限がないっすよー。戦力になるんすかー。」

こいつはアホだ。すぐ天理が出てくる。ってことすらわからないのか。

俺らができるわからない。でもあれは追加権限によるワープ能力と監視。


「あなたも協力してくださって嬉しいです。」

やはりそこにいたのは天理だ。

「お嬢ちゃん、相変わらずだなぁ。」

この二人なにか関係があるのか。

「人食い鬼がこんなとこで何してる?」

どういうことだ。

「あなたはここにいるはずのない殺人鬼。まさか招かれざる客が本物のSEX EATERだったなんて。」

「直接対決というか。女神の真似事をいくらしてもお前はただの犯罪者にすぎねぇよ。」

やっぱり、この人が、、、あの笑みは、、、、、

ここで争いになるとそう思っていた。

「元よりあなたを殺す気だったわけではありません。あなたに協力してもらうため。7人目の殺人鬼として。私たちはより強い殺人鬼を、より多くの人を殺せる殺人鬼を、より狡猾で賢い殺人鬼を求めていますから。」

本当に何を言っているのかわからない。そんなことをして何になる。というか7人しかいないのか。

「あなた達4人にももちろん協力していただきます。世界の完成にはあなた達の協力もまた不可欠ですから。」

「ふざけんじゃないわよ。あなた達のお遊びにわたしたちにつきあわされてただけってこと?」

「そうですよ。あなたたちは、志願者だろうと殺人鬼だろうと生ける駒に過ぎない。それだけ夢々お忘れなきよう。」

そういうと、天理マリは去ってしまった。またあの嫌な笑みを浮かべていた。


「津島パイセンまさかそんな、、、、」

弥富は狼狽える。師匠と崇めたナンパ師が殺人鬼だったなんて信じられるわけがない。

「津島さんまさかあのとき、最初から殺す気で。」

俺は震えが止まらなくなった。

「殺さないと、俺のモノにはならねーじゃん??もちろん全員食ってる訳じゃねーが、その時一番好きなやつは確実に食う。2つの意味でな。」

震えが止まらない...殺される。まさか食ったて、抉った生殖器を食べたってことかよ。

「どーせオレらここであいつにいいように使われて死ぬだし、ここでヤっちまってもいいよなぁ??」

そういうと、津島は俺は壁に押しつける。腕を固定されて動けない。吐息が近づいて来る。

ごめん、東郷俺は、ここで。

「お前のそれはさぞかし美味だろうなぁ。フヘヘへ」

嫌な笑いだ、男に、しかもこんなやつに唇を奪われる日が来るなんて。

最低な俺の人生には、いい結末かもしれない。

「どーせなら、東郷に東郷の手で殺されたかったな、、、、」

そうだ。ずっとそうだ。好きな人の手で殺されたかった。東郷はそんな俺を拒絶した。

「やっぱ、もっと俺様に依存させてからにするわ。お前がその気になればいつでも食ってやるよ。まだ死ぬ気もしねーしな。」

生きた心地がしない。

いつもの笑顔だ。誰がお前なんかに。

そういえば、桜井はそんな顔しなかったな。

津島よりは信用できるかもしれない。


「そういえば権限って結局何なんすかね。」

こいつは脳天気にもほどがあるだろ。さっきの見てたのかよ。

「この世界は、未完成ではあるが先史文明のデータを基に作られてる。つまりその気になれば、神の力を擬似的に再現できるということだ。葛城と天理はどこからそんなデータを手に入れたのか謎だがな。」

そんなことをして何をする気だ。天理さんは殺人鬼と言われたはいたが、なぜ殺人鬼として振る舞わない。そもそも津島の話しをどこまで信じていいのかもわからない。

「どうすれば、その権限って使えるんですか?」

虚空にどこからともなく、アタッシュケースが現れた。

「これは、宮殿から盗み出してきたもんだ。おそらく踊らされてるが、使えるもんは使わないとな。」

双剣、弓矢、斧、鎖鎌。いかにも古代という感じだ。

「オレっちは鎖鎌いっただきー!!チョーカッコイイ!fooooo↑↑」

「俺は少し考える時間を下さい。」

誰を信じていいかわからない。そういえば桜井さんはそんな笑みを浮かべることはなかった。

もしかしたら、頼れるかもしれない。


「話しはわかったけど、私からは何も。私たち殺人鬼側の人間も実は何も知らないの。運営に雇われているだけだから。雇われていると言っても元々この監獄囚人だから拒否権はなかったけど。」

「やっぱりそうですか。」

「でもあなたがその気なら私も協力させてほしい。脱獄がしたいわけじゃないけど、あなたがほっとけないから。」

「えっと...どういうことですか??」

「あなた私の初恋の人によく似てるの。高校生の時だったかしら。初めて魅力的だと思った。」

「そうなんですか。」

急に恥ずかしくなって来てしまった。

「その恋は実ることはなかったけどね。相手が女の子だったから。」

「女同士でも悪くないと思いますよ。」

なんか複雑だ。俺は男なのに。

「そう言ってくれるのは嬉しい。でも彼女はそういうのはだめだったみたい。」

「その女性とは今でも仲はいいんですか?」

「もう死んでるわよ、私が殺したから。」


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