Do you want to (be) kill(ed) you truly?
炎のように美しい長い髪。スラッとした体型に、170cmを超える身長。まさにモデルとでもいうべき女性だ。加工なんかじゃなかった本当に美人だった。
これが桜井さき。殺人鬼の一人だ。
(やばい、殺される。)
だって相手は殺人鬼。何をされるか分からない。
俺は咄嗟に逃げようとした。
「私逃げたら、また殺しちゃうかも。」
俺は震えた。足が震えて動かない。
「冗談よ。せっかく、カフェにいるんだからゆっくり話しましょ。」
冗談に聞こえなかったが、ここは下手に動いたら、殺されてしまう。
「これでも反省してるから、そんな簡単に殺したりしないわ。」
殺すことは否定しないのが怖い。
「ブラックコーヒー、そんな大人なの飲めるのね。」
ちょっと恥ずかしい。大人の女性にそんなこと言わられたのなんて初めてだ。
「なんで、反省してるなら、殺人鬼として登録してるんですか?」
殺人鬼だと思って、怯えていたが意外とふつうの人かもしれない。
「死刑囚だから。」
思いもよらぬ回答が返ってきて、俺は再び震えた。
「死刑囚ってなんでいま外に」
「外にはいないわ。だって、ここもともと監獄だもの。」
ちょっと待てよ、津島ってやつは確か外で追われて中にって。どっちが本当なんだよ。
キャーーーーーーーーーーー
外に目をやると、黒いローブ身を包んだ男が、女性に殴りかかっていた。
「止めなきゃ!」
俺は急いで向おうとする。
しかし、桜井さんは俺の腕を掴んで止める。
「無駄よ。あなたそもそもわかってない。ここは、殺したいやつと死にたいやつが集まる場所。これは彼女が望んだこと。」
「なぁ?痛いだろ?ハハハ。これがあいつの恨み!これが俺の恨み。オメェらみたいなごみどものせいで俺は!!僕は!!」
男は躊躇なく殴り続ける。
「苦しいだろ?ゴミが俺に与えた苦しみに比べりゃあ、このくらい反吐でもねえからな!」
少女はもう声すら出ない様子だ。
「まずは腕からだな、足、胴体、顔の順に壊してやる!ぐっちゃぐちゃにしてやるからなぁ!!!ハハハッ!最後は俺と同じグチャグチャの身体、グチャグチャの顔になるだぁ。ハハハハ。」
俺は後ろから男にけりを入れた。
「何しあがんだ!テメェ!オメェもこいつの!仲間かよ!」
「女性相手にそっちこそ何を!」
「ちッ、興が醒めた。いつかどっちも殺してやる。」
俺は一息つく。
「なんで止めたんですか?」
彼女はすごく怒っている。
「ワタシはこうして死ぬしか」
「なんでそんなこと!」
「あなたは何もわかってないです!これがワタシの罪滅ぼし。まぁ、いいです。こうして知り合ったのも何かの縁です。」
そういうと彼女はチャットを半ば無理やり交換してきた。
常滑アヤカ(20)
Role 志願者
Character 自責
Profile 誰でもいい。誰かワタシを殺して。
「え?20って年上?」
俺は驚いた。俺よりは確実に年下だと思っていた。
「年齢詐称だよ。本当は16歳。」
まぁ、俺も高校生なのにやってる時点で人のことは言えないが、まさか。
「あなた苦労するわよ。」
そう言ったまま桜井さんは立ち去ってしまった。
「あのキレイな人あなたの相手?」
「あぁ、そうみたいだ。」
今でもどこかで、彼女の怖いと思っている。でもとても優しい人ではないかと同時に思いだしている。
「どこまでも、あの子に似てる。真っ直ぐで不器用な芯の強い子。でも、簡単に折れてしまいそう。放って置けない。でもそれ以上に離したくない。」
「でもここからどうするつもりですか?あなたまでにあの殺人鬼、橿原ナガラ、に目を付けられれしまった。」
どうしたものか、津島さんも桜井さんもいまいち信用しきれない。どちらの話しが信用できるかわからない以上、現状外に出るのも怖い。
「くっそどうすれば。」
「君たちは、死にたくない?」
そう声をかけて来たのは、チャラ男だった。
「オレっちは、弥富キョウスケ。」
弥富キョウスケ(18)
Role 志願者
Character 虚飾
Profile どーも、全国の女の子たちいいいいい!!!!!いっぱいしようぜえええええええ!!!!
派手に行こうぜええええええええ!!!!!
なんだこのプロフィール。さすが虚飾と診断されているだけにことはある。
「オレっち、実は死にたくないやつとか、死にたくないやつを集めてるんだ!ドッカーンとテロ起こすためにな!」
「俺たちそういうのはちょっと、、、、」
常滑さんもドン引きしている。
「いいからいいからー、話しだけでも聞いってってーや!」
「話しはきかせて貰ったが、どうしてそういう話しになってんだよ、このチャラ男!」
新城アカリ(22)
Role 志願者
Character 溺愛
Profile こんなめちゃくちゃな診断あるか!うちは殺される気なんてありません!
「わたしたちは、ここのシステムの違法性を証明すれば、サービス終了か、わたしたちだけでも開放されるかやってみようと言うものですよ!テロなんてそんなこと。」
堅実な考えだ。しかし外の世界からの圧力にここは屈するのだろうか。
「どーせなら、派手にド~ンって、ね、ヘヘ」
「話しは聞かせて貰いました。では、話し合いの機会を設けましょう。」
そこに現れたのは、受付嬢天理マリだ。




