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4/11

4.製作開始

 いくらなんでも、チーズ一本は安すぎる。


 わたしは頭にきたが、何も描かないで文句を言われるのも嫌なので、しょうがなく、らくがくちょうを取り出した。百均の安いやつである。


 とにかく貞子はイケメン好きなのだろう。


 かっこよければ何でもいいのだ。


 そう思って、鉛筆を走らせた。


 サラサラサラ~



挿絵(By みてみん)



 これで良し。




 次の日、ラウンジで休んでいると貞子がやって来た。


「出来た?」

「ほれ」


 わたしは昨日描いた絵を渡した。


「うわっ! 何これ?」

「イケメンの絵だろ」

「げえ、どこが」

「どこがって、どう見てもイケメンだろ」

「目、大丈夫?」


 くっ、ムカつく。


「ほら、想像してみろ、もしこれが、ちびまる子ちゃんに出て来たら、絶対にイケメンだって」

「はあ? わたしが頼んだのは、すとぷりでしょ」

「だから、すとぷりって何だよ」

「そんなの自分で調べてよ!」


 何で逆ギレ!?


 わたしがゴネてると、貞子はまるで印籠をかざすように、すとぷりのイラストを表示させたスマホを、わたしに見せた。


「いい! これ! これがジェル君! この人を描いて! 分かった!?」


 そう言うと、貞子は風と共に去って行った。


 自分で描いたイラストを見る。


 貴重な休憩時間、わたしは何をやってるんだろう……


 そう思う一方で、もしかして、これは小説のネタにできるのでは、と考えるのであった。


次回は「5.絵の修正」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)ほどよくコメディなテイストがかかった作品ですね。ハッキリまたクッキリと話をわけておられ、ワクワクするような終わり方で1話1話を締めておられるのでヤミツキになりそうな感があります。これ…
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