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1.憩いのラウンジ

本作は事実に基づくが、

個人が特定されないよう、内容を改変・脚色してある?

無論、貞子等、人物名は仮名である?

 わたしの勤める会社は、なかなか大きいオフィスビルに入っている。駅に近く便がいい。数十の会社が入り活況を呈している。


 ここにはとても雰囲気のいい休憩室がいくつかある。自動販売機や給湯設備も整っている。


 わたしのお気に入りはその中のひとつの、小さなラウンジである。


 日当たりが良く、なぜか南欧の民家のように小洒落た内装である。


 あまり人に知られていないため、いつも人気が少なく、喫茶店のように落ち着いてくつろぐことが出来る。


 たいていの職員は自販機がたくさん並ぶ大きな休憩室へ行くのである。


 わたしは、昼休み、トイレ、疲れた時、お腹がすいた時、ひまな時、ことある事に、ここに足を向ける。


 特に仕事を終えたあとはたまらない。


 事務所の冷蔵庫から缶ビールと肴を持って来て一杯やるのは、至福のひとときである。


 解放感を満喫しながら、本を読んだり、テレビを見たり、ノートパソコンを開いて小説を書いたりするのである。


 ちなみに、わたしが小説を書いていることは極秘事項である。


 下ネタ満載の小説を書いたこともあるので、もし身バレすると、仕事に差し障りが生じてしまうのである。


 家族にも友人にも言っていない。




 ラウンジで過ごしているうちに、親しい友人ができた。


 彼女は、わたしの職場のとなりの会社に勤めるが、名前を仮に貞子としておく。もちろん本名ではない。


 たとえばS子だと味気ないから、そう名付けたまでの事である。


次回は「2.貞子」

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