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空間歪曲迷宮 沈黙の金

 なんで宮殿がこんなに広いんだ、この感じ前もあったぞ。セフィロトに向かって歩いてたときと一緒だな。つまり空間魔法の中にいるってことか。


「今の状況はここに来た時と一緒ってことか」

「そうだね、これはたぶん空間魔法の効果の中にいるね」


 それじゃあユーホに壊して貰ったらいいか、それで今回も破れるだろう。


「ユーホ、頼んでいいか?」

「良いでしょう、タネが割れた魔法など恐るるに足りません」


 あの地面破壊のリバイバルだ、それでこのおかしな空間から離脱できるはずだ。床を盛大に壊すことになるのは申し訳ないが仕方ないよな。


「はぁっ!!」

「あぶねっ!?」


 目の前から雷混じりの衝撃波みたいなのが出てきたぞ!? どうなってんだ!?


「私の攻撃が全く違う場所から出てきたということは、床とそこの空間は繋がっているということ」

「なるほど床すらも礎ではないと。建物自体が礎になっているようですね。そうなると既に中にはいってしまったわたくし達では破壊は不可能ですわね」

「マジで?」


これあれじゃない? 一生さまよい続けるタイプの奴じゃない? そういうタイプのダンジョンなのか。


「まずいな、ダンジョンだなんて思ってもみなかった。なんの準備もせずに入り込んだから食料もなけりゃ水もない。補給もできない逃げられないときた」

「短期決戦しかないね、今できる最大の攻撃で無理矢理こじ開けてみようか?」

「無駄です、また別の場所から返ってくるだけでしょうね。恐らく攻撃では攻略できないでしょう」


 謎解きタイプのダンジョンか、頭を使えば攻略できる分そうとうえげつないギミックが仕込んであるな。いや、この状況が既にえげつないギミックな気もするが。


「整理しよう」


 今見えるのは宮殿の奥に続きそうな道と左右の道、そして引き返す道。この四本の道以外には基本的に行ける場所はないと思っていいな。道には特徴がない、いや一応はあるか。


「紋章みたいなのが書いてあるか、誰か心当たりあるか?」

「村で見たことはないよ」

「該当する模様は知らないですわ」

「うーん、僕の知ってる聖文字とも違うみたいだ」


 知ってるかもしれない三人が駄目となるとここから推理するのは無理そうだな、だいたいこの紋章が数字を表していたりするんだけどな。そんで順番通りに道を選ぶと進める、みたいな。


「ああ、これはあれじゃよ。朝、昼、夕、夜を表しておってな」

「なるほど、その順番なのか」


 ん? 誰だ今の?


「ヤッホー、王様じゃよ?」

「誰だお前!?」

「いや、名乗ったじゃろう。ここの王様じゃと」


 俺の横にいるのはちっちゃい王冠かぶった爺さんだが、これがツァラトゥストラの王様?


「ティーア、俺の横に爺さんは見えるか」

「ううん見えないよ」


 まず見えてない。


「プラチナ、匂いはするか?」

「あての鼻では特に何も」


 そして匂いもしない。オーケー幽霊だ。俺だけに見えてるみたいだから確定だろう。


「王様、ここから出たいんだがどうしたらいい?」

「それが分かったらワシだってこんなとこおりゃせんわ」

「なるほど、ただの役立たずか」

「言い返せんのが悔しいのお」


 ここで来るのはお助けキャラだと思うだろうが、まさかの役立たずでびっくりだよ。まあでも紋章の意味がわかるのは僥倖か。


「何かいたの?」

「まあ、自称王様の爺さんがいるけど攻略にはあまり力になれないそうだ」

「なーんだ、残念」


 さて、とりあえず朝から順番に行ってみるか。


「規則が分かったかもしれないからついてきてくれ」


 朝、昼、夕、夜っと。この順番で進めたら楽で良いんだけどな。


「行けたわ、むちゃくちゃ簡単じゃねえかこれ」


 確かに一回移動する度に紋章の位置はシャッフルされるみたいだったが、それでも分かってしまえば障害でもなんでもないなこれ。出たのは玉座がある部屋だった、謁見の間ってやつだな。


「まさかあなたに感心することがあるなんて思ってもみなかった」

「そりゃどーもお姫様」


 ユーホは基本的にユーイー以外のやつを下に見てるからな、それが許されるだけの力もあるのがまたなんとも。


「おおっ!! 懐かしき玉座!」


 爺さんが走っていく、本当に王様だったのか。自称なんて言ってごめんな。


「んんっ、おっほん。よく来たな旅人よ、この王に一体何の用だ」

「いや俺にしか聞こえてないから」


 いきなり王様装備に変身したから驚いたけど、偉そうにしても俺以外には意味ないんだなこれが。だって見えてないから。


「い、いきなり人が出てきた」

「音も匂いもなしでいきなりなんて、あての耳と鼻が鈍ったのかも」

「ふぅん、幽霊状態から見える状態になれるみたいだよあの王様。今は君以外にも見えてるからね」

「あわわ、あれが、幽霊!?」

「なるほど、あのようにして現れるのですね」


 見えてんの? なんで王様だけそんなことできんだ?


「いや、旅人とは呼ぶまい。新たなる反逆者よ前回の敗北者に何を尋ねる?」

「前回だと? お前まさかナックルの」

「いかにも、我が名は第665代サバトグラン国王にして先代魔王の盟友。金剛のゴールである」









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