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オリハル狐


「素晴らしいなこの馬は!! オレの生贄賛歌に巻き込まれてもなんの痛痒も感じていないぞ!!」

「ええそうでしょうね、シルバータンカーはサー・ビクテロにぴったりのUMAですよ」


 いやー、すげえなー、まさかシルバータンカーが黙る姿が見られるとはなー、ビクテロに無理言って乗ってもらった甲斐あったわー。


「げひ……」

「うはははははは!! 生贄賛歌!!」

「げひ……!?」


 道中にいるモンスターも調子に乗ったビクテロが倒してくれるし、シルバータンカーはそのダメージでますます速くなるし良いことばっかりだ。


「しかしなんで私にはサー・ビクテロの生贄賛歌効かないんですかね」

「そんなの決まってるだろうに、同士は我が身も同然なのだ!!」

「……なるほど?」


 いや絶対これのせいだろ【庇護対象・弟】


「ちなみに私のことどんな風に思ってます?」

「かけがえのない同士だとも!!」

「弟だと思ってません?」

「ふえ!? そそ、そんなことないぞ?」

「……お姉ちゃん」

「ひゃん!? あ、姉が欲しいと言うならばオレのことをそのように思ってくれても……その一向に構わないぞうん……へへ」

「いや、呼びませんし思いませんけどね」

「……しゅん」


 口で言うな……!!


「何をやっている罪人、まだ着かないのか?」

「ああ、もうすぐだウンター」


 ちなみにウンターはシルバータンカーの横を併走している、なんでも慣れたとかで普通にシルバータンカーについて行けてるあたりこいつも十分に化け物だと思い知らされる。


「……? サー・レヒトはここまで来るのは初めてなのではないのか?」

「あ、ええっと……地図で見たことがあるんです」

「詳細な地図を得ることができる身分というわけか……いや聞くまい……人は誰しも聞かれたくない部分というのはあるのだから」


 え? 地図って言ったらまずかったの……? 変に身分とか勘ぐられる感じ?


「サー・レヒトの言うとおり正面に見える山がフウ鉱山だ、鉱山と言ってもツルハシで鉱石を取るわけではないぞ。鉱物モンスターを倒して鉱石を得るのだ」

「今回の狙いは一つ……狐型の超レアモンスターですね」

「そう……もはや伝説とまで言われる狐、オリハルコンだ!!」


 まあ、実際にはオリハルコンが正しいんだが……まあ誰もそんなこと気にしないだろうな。


「シルバータンカーはここまでですね、こいつがいるとオリハル狐逃げちゃいますからね」

「それもそうだな……我が愛馬よしばし休んでいてくれ」

「げひ……!!」


 嬉しそうな顔してんなシルバータンカー、まあ少しばかり不憫だとは思うが我慢してくれよ。


「それで? 狐狩りをするのか」

「そうだけど……手伝ってくれるのか?」

「ふん、罪人に手など貸すか」

「だよな、分かってる」


 うんうん、こいつを当てにするのは危険だってことは分かってるからな。いつも手伝ってくれると思わないようにしないとな。


「……どうして罪人はいつもすぐに諦めるのだ」

「え?」

「もう少し食い下がってみようとは思わんのか」

「無理強いはできないし……」

「ええい!! なんでそんなところで聞き分けが良いのだ!!」

「は?」


 なんだこいつ……なんで怒ってるんだ……


「我が戻るためだ!! 狐などすぐに狩ってやるわ!!」

「あ、ちょっ!? オリハル狐は……!!」


 行っちまった……オリハル狐の出現条件知らないだろうに。


「行ってしまったな、こちらはこちらで探すとしようか。あの人狼は強い、一匹でも大丈夫だ」

「それはまぁ……その通りなんですけどね……」


 オリハル狐は超レアモンスターと言われるだけあって、確率はもちろんだが条件を整える必要があるというのに……


「それじゃあオレはこっちを探すとしよう、サー・レヒトはあっちを頼む。モンスターが見つかったら迷わずオレを呼んでくれ」

「分かりましたサー・ビクテロ」


 一人の方がオリハル狐を呼び出すのには都合が良いからな、ありがたい采配だ。


「さてと……どんな条件だったかな……」


 オリハル狐は酷く臆病で武器の類を持っていたりすると絶対に出てこないんだったな。だから武器は置いてこなきゃいけない。


「あれ? もう駄目じゃない?」


 俺から離れない武器である棒がある時点でもう無理ゲーなのでは?


「ええい!! 手から離れてれば良いだろ!!」


 上に向かって棒をぶん投げる、俺はこれで丸腰になるから良いだろ……上空で勝手に棒が旋回してるだけだし……


「……良しとする!!」


 んで次は……餌か、確か鉱石を好んで食べるんだったな……何が好みなんだったかな。


「宝石……しかも高級なものほど良いんだったか」


 そんなもん持ってねえぞ……宝石……宝石か……


「とりあえず宝石モンスターを先に狩るか?」

「コーン」

「それとも掘るか? いやいやビクテロも言ってただろ……鉱石モンスターを倒すのが取り方だって」

「コーン、コーン!!」

「うーん……困ったな……どうしたもんか」

「コーン!!!」

「うるせえな!! こっちは考え事してんだよ!!」

「コーン……」


 ん?


「うわあ!? オリハル狐!?」










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