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世界の始まり
「二〇二二年一月一日になりました。A Happy New Year。 明けましておめでとうございます。今年度も末永くお願いいたします。」
例年通り、その年の有名どころのアナウンサー達が年明けを示唆した。
町は賑わい、新年に心躍らせる人々で溢れかえっている。
年始となれば、参拝のため神社に赴く人が大勢いる。
家で過ごす人は少数派であろう。
活気と熱気で溢れる夜店天国。どこを見渡しても、人、人、人の群衆である。
つまり危機的状況に陥った場合、大混乱は避けられないであろう状況。
大多数の人は露程も考えていない。これまでの常識はそうであった。
しかし、この時以降、これまでの常識は崩壊した。
何が起きたのか。
人々は空を見上げ恐怖のあまり声を発することが出来ない。
沈黙を破り、一人の少年が言った。
星空が消えたと。
その日以降、人々が日の光を見ることはなかった。
後に、人々は影の王、襲来の日として語り継いでいく。




