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表裏の鍛治師  作者: かきす
第二章「クラス騒動編」
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第十八話 「集積の中盤戦」

正直、今回はクオリティが低いので後で大幅改稿する可能性ありです。

「君の戦闘スタイルを考えると、あまり合っている武器とは思えませんが?」


「確かに、俺は力にモノを言わせるタイプの人間じゃない。だが、意外性はあるだろ?」


「意表を突くためですか」


 その筋でも軽いほうのバスターソードを杖のように地面に突き立てもたれかかる。身体強化を施せば振り回せるとは言え、常に構えておくのは肩が凝りそうだからだ。

 俺はその姿勢のまま、シュゼイルに語りかける。


「普段なら重すぎて持ち歩けないが、今回は好きなだけ詰め込めるからな」


「ジョーカーは一チーム二つしか配給されないと言うのに……」


 どうだ、と自慢げな顔を向けると、嘆かわしそうに溜息を吐かれてしまった。どうやらあまりお気に召さなかったらしい。

 俺はシュゼイルの遠回しな言葉に肩をすくめて返すと、剣先が自重で埋まっている大剣をズズ、と抜く。身体強化をしても、ズシリと重量を伝えてくるソレを、肩にかつぐ。相も変わらず飾り気のない刀身は、仮の太陽に照らされ鈍く光る。


「普通ならこれで動きが遅くなり、魔法が当てやすくなるはずですが……」


 ババッ、ブォッ!


「君ならっ! そんな常識通用しませんよね! 水よ、貫け!」


 シュシュシュッ、バシャシャン!


 地面を蹴り、木の枝から跳び、一瞬で真横に接近したが、それを読んでいたシュゼイルは数ミリの頭髪を犠牲にしゃがんで躱すと、そのまま三本の水槍を飛ばしてくる。その反撃を一本は身を捩って回避し、遅れてきた三本を掬い上げる剣筋で防ぐ。

 いつもなら、その勢いを利用してもう一撃加えるところだが、


「っと……」


 重さに惹かれ体制が僅かに崩れる。重量計武器の扱いに慣れていない者が起こすミスは、致命的な隙を生じてしまう。

 重心が後ろに崩れた俺は、地面に剣を突き立ててしまう。その時点で剣から手を放し距離を、


「……ふむ、引っかからないか」


 取ろうとして、止める。

 前方には、注意深くこちらの様子を窺うシュゼイル。今の一連の動作を、隙だらけに”見せていた”動作を、どうやら見切っていたらしい。


「あれだけの初速を出せる君が簡単にバランスを揺らがせる方がおかしいでしょう。それに、性格を考慮すれば罠だと分かりますよ」


 俺はシュゼイルの言葉に納得した風にうなずくと、バスターソードを仕舞う。

 『武器庫』を開き、投げるように闇色の空間の歪へ仕舞い込む。三十キロを優に超す鉄の塊から解放され、軽くなった肩をぐるぐると回して調子を確かめる。


「さて、どうしようか? このまま続けるか?」


「……やめておきましょうか。どうやら君はお詫びのようですし」


 本気ではないアピールを散々しているので、見抜かれた、という気はしない。その代り少しだけ残念に思えた。

 シュゼイルはアルターとは気色の違う戦いをするので、今後を考えると手加減を練習したかった面もある。アルターより三段、いや四段ほど格下だが、ゆりを中心と考えれば丁度いいレベルになる。今までのように、異能系能力者ばかりを相手取ることは少なくなる可能性が高い。

 その理由は、ゆりがそれほどの実力者に狙われる可能性が低いからだ。ゆりは一応は異能系能力者に含まれているものの、その能力の内容はバトルジャンキーどもの琴線に触れる力ではない。俺も”時期とき”がくるまでは大人しくするつもりなので、そこまで面倒な人種に絡まれることもなくなる、はずだ。

 正直ゆりというトラブルの元凶がどう作用するかは不明なので、断定できない。恐るべし、ゆり。

 そんなことを考えていると、遠くから近づいてくる数人の集団が、二つ。


「どうやらお迎えが来たようだな。お前も、俺も」


「? 何を言って……」


 ガサッ……。


「なっ、消えた……!?」


「どういう意味なのか、すぐにでも分かるさ。それではシュゼイル殿、また後程」


 影身えいしんにより残像を作り出した俺は、一瞬の隙をついて真上の木の頂上へ上る。

 影身で作り出した残像が消え、シュゼイルは周囲を警戒するが、木の上に身を潜めている俺の姿を捉えられていない。俺はシュゼイルとの戦いによって浮いた気分を沈め、冷めた目でシュゼイルを見下す。


「これでシュゼイル本人への仕込が終わった、か……。それにしても、ゆりが思ったより粘らなかったな……」


 視線を少し遠方に向ける。四人の男女が全速力で、とまでは言わないが、まとまって走ってきている。おそらくあれはゆり達だろう。

 ゆり一人ではトラクテル兄弟相手に時間稼ぎをするのは少し重かったようだ。疲れたゆりの表情が五百メートル以上離れているここからでも見える。ついでに顔を真っ赤にして目を吊り上げているシェリルと、険しい表情をしているアルターも見えた。

 ゆりが一体どう誤魔化したのか知らないが、二人とも相当怒っている様だ。


(……すげぇ合流したくないな)


 アルターならまだ少しぐらい話を聞いてくれそうだが、シェリルが問題だ。ほぼ確実にこちらの言い分を無視して問い詰めてくるだろう。俺が勝手な行動をしたのが悪いことは理解している。理解しているが、理不尽に感じてしまう。

 あのままシュゼイルがこちらを見つけてきた場合、迷わずトラクテル兄弟は突撃していた可能性が高い。それが困るから俺が対処したというのに……。

 思わず天を仰、


「あ、忘れてた」


 いだところで頭上で放置していたあるものを思い出す。

 少し前、シュゼイルが上位中級魔法を放ったことをすっかり忘れてしまっていた。すでに術者はいなくなっているが、魔力が霧散する気配はない。


 キィィィ……!


 高密度の魔力の集まりが発する音。甲高いその音は、魔力同士が擦れることで生じる。それがどういうことかと言うと、今にも集結している魔力が解放されそうになっている証拠である。


「俺もさっさと移動するか」


 魔絶をすれば無力化は可能だろうが、この競技に参加している生徒だけではなく、ヴィジョンを通して教師も見ている。さすがにそれだけの人数に見せるわけにはいかない。


「はぁ……」


 俺は大きなため息をつくと、風に揺れる足場から腰を上げる。


「四人とも回収するのは骨が折れそうだ……」


 この魔法の範囲を考え、四人を避難させる必要ができた俺は、走る四人の前へ跳んでに着地する。


「「「うわっ降ってきた!?」」」


「あ、カキス君」


「よ。とりあえずここから離れるぞ。今から川の氾濫みたいなことが起きるから」


 急に俺が空から現れたことに驚く三人と違い、特に動揺のないゆりに軽く挨拶をする。その後すぐに詳しい事情説明を後回しにして、女子二人をわきに抱えた。


「え、え、何?」


「ちょっ、コラッ!? どこ持って……っ!?」


 ゆりは目を白黒しながらも、体に染みついた癖ですぐに俺の腕にしがみつき、姿勢を安定させる。伊達に覇閃家で幼少期を過ごしていない証拠だった。

 それに比べシェリルは、と言うと。


「ま、また乱暴な持ち方しないでよ!?」


「また? ねぇカキス君またってどういうこと? ねぇねぇ?」


 何が恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして四肢をバタつかせ抵抗してくる。まぁ、多少暴れられたところで無駄な抵抗だが。そしてゆりがステキな笑顔で微笑みかけてくるが、地味に魔力をまとって俺の肌をチリチリと焦がしてくる。


「ほら、二人もぼ~っとしてないでさっさと廃墟に戻るぞ」


「……無視しないでよぅ、これ以上無視するならもっと魔力出しちゃうよ? それでもいいの……?」


 自分から脅しに来ておいて涙目になる万年発情ロリや、たまにボディへ肘を入れてくる駄々っ子の存在を無視し、固まっている男二人に顎で退路を指す。


「事情説明をしている時間はない。さっさと走れ」


 口を開きかけたディングを制し、チラリと後方上空に視線を向ける。すると、その視線を追って全員が現状を始めて視認する。

 もうすでに、荒れ狂う魔法の水がその圧倒的な物量で木々をなぎ倒していることを。


「「「「…………」」」」


「さ、走るぞ」


 ……そこから先は、俺以外の全員が必死な表情で森を駆けることになった。そして廃墟に戻るころには、シェリルは俺の服をがっちりつかんで離さなくなっていた。


 〇 〇 〇


 数十分後。


「デタラメにもすぎるわよあいつ!? あんな規模の魔法を撃たれたら一発で全滅をするわよ!?」


「あ、あんな魔法を使えるんですね、シュゼイルさんって……」


「はぁっ! はぁっ……!」


「今後期待されるだろうな、あの年であれだけ綺麗に魔力が扱えるなら」


「はぁはぁっ! げほ、ごほっごほ!」


「……大丈夫か、お前ら?」


 廃墟の中、地下洞窟に身を隠した俺たちだったが、普通に会話している俺たちと違いアルターとディングは完全に息を乱している。喉が乾いて張り付くからか、ディングに至っては咳き込んでいる程だった。

 俺は影身で移動を繰り返していたため、特に息を切らしていない。俺に担がれていたシェリルとゆりも同様。

 必死になって背後から迫りくる激流から遁走を繰り広げた二人は、しばらく息を整えるのに時間がかかりそうだ。


「さて、この運動不足な二人は置いておくとして……」


「お……おいこらぁ……!!」


 息も絶え絶えなのに突っ込みを入れる二人。なんだ、割と元気そうじゃないか。

 俺は二人に視線ひとつ寄越さずシェリルと向き合う。


「ゆりからどう説明された?」

「説明っていうか……、あからさまな時間稼ぎをされただけよ。特に説明されたとかはないわ」


 本当かどうか一応確認するためゆりに顔を向けると、うなずいているので間違いないようだ。


「それなら、一から説明する必要があるわけか……」


「そうね、一体どういう目的があったのか説明してもらいましょうか……!」


「あー、痛い痛い。肩を掴むな爪を立てるな。とりあえず説明しづらいから離れてくれ」


 ミシミシと握力に物を言わせてくるシェリルの腕を雑に振り払い、二歩距離をあける。それだけで洞窟の壁に背中がつくが、丁度いいのでそのままもたれかかり腕を組む。


「俺が屋上で付近を警戒していたら、単騎で動いているシュゼイルの姿を見つけた。そのまま放っておくこともできたが、進行方向がこの廃墟だったからな。遭遇する可能性があった」


「それならそれでいいじゃない。一対よ、五だったんだから」


「い、今……誰を抜かした……!?」


 シェリルの言葉に、まだ喉が張り付いているディングが苦しそうに声を出す。というか、自分がこの中で一番戦力になっていないことを理解しているようだ。


「競技前に話し合った計画を忘れたのか? どうせ勝つなら華々しく勝とうって。そのための準備がまだ途中だろうが」


 予想通り、あそこでシュゼイルを無視していたらこの女は本気の戦いを仕掛けるつもりだったようだ。俺が呆れたように呟きながら片手で顔を覆う。兄であるアルターも膝に手をついたまま顔を上げないところ見るに、同じことを考えていたに違いない。

 まったくもって好戦的すぎる双子である。


「もう少しお前らはもう少し解決の方法を考えてから動こうか。でないとお前たち本人だけじゃなくて周りにも迷惑がかかるからな」


 俺は貴族として今後も生きていくだろう二人に軽い助言を残し、説明に戻る。


「好戦的なのはシュゼイルもいいところだと思うよ。会ったら話もそこそこに戦闘が始まったんだからな。段々と熱くなってきたせいか、最終的にあの魔法を使ったんだ」


「何で放置してたのよ?」


「どうせ俺一人ならどうにでもなると思ったんだよ。どっちにしろ、完璧に隙を狙って唱えられたしな」


「……わざと隙を作ったりしてないよね?」


「…………」


 ゆりの鋭い突っ込みに、俺は無言で顔を逸らす。わざと隙を作ったのではなくわざと隙をなくさないようにしただけであって、正確には違うのだが……。


「ほら、俺だって人間だからミスをすることぐらいあるさ」


 顔を逸らしたまま適当な言い訳をすると、


「カキス君がミスをするとしたら人間関係だけだと思う」


「右に同じ」


「同意」


「賛成」


「お前ら……!」


 順番にゆりの意見に挙手する三人に、俺は口元をひくつかせる。


「というか、説明するとか言って大して説明がないじゃない!」


「そしてお前は今気がつくか」


 さりげなく俺が詳細な説明をはぐらかしているのを今更のように気がつくシェリル。

 最初から俺は投げやりな説明をするつもりしかなかった。というのも、あまり細かく伝えてしまうと計画に支障をきたす可能性があったからだ。


(確実に、今現在も盗聴をされているはず。映像による監視はしていないようだが……なんにしろ、万が一には備えておかないと……)


 元々、競技自体は教師陣の遣い魔によって監視されている。現実空間ではなく、夢に近い仮想空間だと観客側からみたら単に眠っているようにしか見えない。なので、仮想空間に遣い魔を送り込み、その眼を通してヴィジョンのモニターに映像として、現実空間の人間に中身がどうなっているのか見せることができる。

 ポイント入手の放送が的確なのはそういった監視方法があったからだ。

 果たして、奴等がそれをジャックしているかは怪しいところだが、確実に盗聴をされている気配はある。迂闊に情報を口に出せない。

 そんな状況にあるとは知らないシェリルが噛み付いてくるのを、真っ向から説き伏せるわけにはいかない。


「別に良いだろ。どうせ実際にあいつと戦うのは俺だけなんだから、俺だけが奴の傾向と対策を知っていてもかまわないだろ」


「……?」


「そういうわけにもいかないでしょうが。私たちは確かに直接戦わないつもりだけど、どんな攻撃が飛んでくるかある程度知っておく必要もあるはず」


 俺はだるそうにひらひらと手のひらを振りながらシェリルに返すが、シェリルにしては珍しく冷静に反論してくる。

 シェリルの言い分には納得できる部分は多い。サシで相手するのが俺だけだが、不足の自体を想定するのは間違いではない。

 それともう一つ。


「ゆり、ちょっとこっちこい」


「うん? ……わかった」


 俺は一度表情を引き締めると、ゆりを近くに寄せる。足を崩して座っていたゆりは、俺の呼びかけに始め首を捻ったが、すぐに神妙な顔で頷く。

 手を後ろに組み、二十センチ以上ある俺を、あごをあげて見上げてくる。俺は逆に、少しあごを引く。


「…………」


「…………」


 ジィ……。


 無言で見詰め合う二人。どこからどう見たって急に二人の世界を作り出すバカップルにしか見えないだろうが、実際には違う。

 俺とゆりは特殊な環境で出会い、そして育ってきた。緊急時の対応手段を増やすため、できる限りアイコンタクトを使えるよう、ゆりも教育されている。と言っても、ゆりの驚異的な察しの良さは俺限定のようで、師範役の使用人と試しても簡単な意思疎通しか成功しなかった。ゆりは今以上に俺と行動をともにしていたので、必要がないため結局半端な技術の継承になってしまっていた。

 と、そんな雑話を頭に考え出した頃、ようやくゆりから視線を外す。

 ゆりにはこう伝えた。


(今俺たちは盗聴されている可能性がある。お前が疑問に感じたのはそのことだろうが、別に気にせず何か隠そうとする必要はない。……お前は隠すのが下手だからな)


 ほぼ100%伝わっている自身がある。それが、俺とゆりの信頼関係だった。


「じぃ~……」


「……ゆり?」


 もう伝えたいことは十分伝え終わったので俺は視線を外したが、何故かゆりは継続して俺を見てくる。いつもとは少し違う、眼に留まったものをただただ眺めているだけに感じられる。


「カキス君、珍しく怪我をしてる?」


「……いや、そんなはずないんだが? かすりもさせてもない」


「あんたそれでよく人間アピールができたわね……」


 シェリルが何か言っている気がするが、聞こえなかったことにしよう。


「あれ? だったらなんで……」


「何か気になることがあるのか?」


 一応首をめぐらして体中を確認するが、特に傷ついた様子はない。多少砂埃がついているが、それも軽く払ってしまえば地面に舞い散る。

 シュゼイルが使った魔法は単純な攻撃魔法ばかりで、特殊な、それこそ眼には見えないの小ささの棘を持つ魔力を吸わせ、体の内側から破壊する、非常にあくどい魔法を使われた覚えもない。第一、俺にはそういった内部破壊の攻撃は通用しない。

 しばらくゆりは腕を組んで瞑想する。時折、うんうん唸っているので、もしかしたら黒ゆりと会話しているのかもしれない。

 俺はゆりの思考がまとまるまで待とうと、肩の力を抜いた。


(……それにしても)


 改めてゆりの衣装を見ると、良くできていると感心させられる。実際にゆりの戦闘シーンを見たわけではないが、絶対に動きを阻害させない服は、機能美だけではなくゆりの儚さを助長させている。

 幼さの残るゆりが腕を組む仕草など、微笑ましさで口元が緩みそうになる。なおかつ、その小さな体の前面にある確かな膨らみが若干押し潰され、その存在をことさらに主張している。

 そう思うと、やはりゆりはただの万年発情ロリではないのかもしれない。万年発情ドMロリ美乳とか……いや、長いな。やっぱり万年発情ロリでいいや。


「……チッ」


 シェリルがひどく濁った眼で、無言ながらも柔らかさを俺たちに伝えてくれている女体の象徴を見て、露骨な舌打ちをする。……そっとしておこう。

 なんだか最近シェリルが可愛そうに見えてきたことを実感し始めた時、


「……ごめん、気のせいみたい。ちょっとだけ血の匂いみたいなのがしちゃったから」


「……仮想空間なのにか?」


「うん……どうしてなんだろう?」


 ゆり自身も良くわかっていないようで、あはは、と力なく苦笑して終わる。


「そうか。まぁ、慣れない空間のせいで、若干感覚に齟齬が出ているのかもしれん。……その内慣れるだろ」


「何その適当な励まし……」


 ゆりは苦笑しながらも、少しだけ笑ってくれた。

 俺は軽く微笑んで、ゆりを安心させるように頭を撫で、


「さて、いい加減網に”獲物”が引っかかってくれたから……作戦開始だ」


 そう宣言した。

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