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晴れ時々スライム

葉っぱの先をスライムにツンツンする。スライムは何でも取り込んだりしない。

しばらくじっとしているのと取り込み開始。

尖った先端が丸く消化されていく。

悪戯心から葉っぱを引っ張って見たら、スライムはくっついたまま持ち上がった。

器用だ。

揺すっても落ちたりしない。

クスッ

プルプルとした弾力。

どのぐらい振り回したら落ちるかーーとブンブンと振り回そうとしたときにドアが開いた。

ちょっと焦った。悪戯の最中に見つかってしまった感じだ。

アッシュは何故かニコニコしている。

何時もニコニコしているけどね。

「スライムの歯形を調べてたんだよ」

手の中のスライムはぷにぷにしている。

「ほら、スライムは消化吸収、歯形なんかないわけ」

「眩惑草、そんなもの食べさせて大丈夫のか?」

「ええとピピが食べるとヤバ系?」

ピピはアッシュの鳥型従獣だ。

さっきから薬草の束をつついて食べてますが?

アッシュが視線を向けると知らんぷりをしている。

大丈夫そうだ。

「報告書の歯形とどうみても違うから犯人はまだ居ると」

「違うも何もこれはウサギ、こっちはネズミだろう。この辺はもぐらかな」

写真を指差しながらアッシュは的確な答えを出す。

「マロンに捕まったのはこの子なんだよね」

スライムはスリスリ甘えている。

「下水でスライムの大繁殖とかしてたらヤバいし」

「繁殖していたら生息地は閉鎖か?」

「そうなるよ。なんたって天然記念物」

そもそもスライムは保護区奥地に繁殖が確認されている。

「あはは、マロンそれに気が付きいてないな」

「結界押し付けたもので」

夜間の結界調査、夏場といえきつい行進。報告書をまとめた上で畑の見張りに行ったのならフラフラしているかも。ちょっと心配だ。

「まあ、それはそうとお前が結界調査するとしたらどうするんだ?」

アッシュは初等科が以外にも手際よくノルマをこなすことを知っていたらしい。

「企業秘密で」

「ほう、チューするぞ?」

この言動が彼がもうビィのシモベと認識される行動の一つだ。

「後悔しませんか」

「すると思うか?」

ニヤリと笑いあう。

「ではチューで」

アッシュは首を傾げた。一瞬耳を疑ったらしい。

「え、マジ? やった~」

はい。こんなのでも婚約者がいるらしいし、乙女の人気ナンバーワンなんですよ?


☆ ☆ ☆


ドアを開けて、速攻後悔した。

ロバートはコンマ数秒でそう判断した。

だから中へ入らずそのままドアを閉めようとした時には切羽詰まった状態だった。

「ななな、何も見ていません」

「ふうん?」

アッシュに壁ドンされて喜ぶのは乙女。いや、アッシュが乙女に壁ドンしているのを見たことはありません。

された事は何度か…………いやいや、記憶違いです。

アッシュを制御出来る魔王様はのんびりスライムと遊んでいます。

いやそもそも何故アッシュが魔王様はにチューしようとしていたのでしょう?

は。何も見ていません!

「ピピおいで」

魔王様はアッシュの使魔を呼び寄せてます。シュタと速攻甘えています。

いや、魔王様。呼ぶならアッシュを!

「ねえアッシュ、ピピ魅了にかかっているみたいだけど」

「んあ?」

ピピはハートな目をしてスリスリしていた。

「……」

魔王様。そのままアッシュにも魅了を!

ん? さっき魅了かかってチューを?

「で。ロバート、罠はマロンが持って行った?」

「あ。うん。捕獲出来ると良いけど。これ設置報告書」

お仕事モードの魔王様。気のせいかスライムもハートな目をしているような?

ピコン

うん?

「それスキルの光?」

「そう、なんかこの子スキル覚えるんだよね」

ビィは葉っぱを食べるスライムに微笑み……魅了をかけています。

アッシュもハートの目になってますが!

恐るべし! 魔王様。

「もしかしてそれ(スライム)が覚えたスキルをビィが使える? ……とか?」

「コンラッドは料理のスキルを覚えた。……アッシュ? 」

アッシュはビィに背中から抱き付いて、尻尾をブンブン振り回している。いや、見えない尻尾だけれど。

魔王様。鬼畜です。

アッシュを足蹴に……。

うん。ドア開けっ放しで皆見ているけど!

何か青ざめてるけど!

気のせいだよね!


☆ ☆ ☆


僕はスライム

ますたーは僕にご飯をくれます。

あむあむ

ますたーは僕を撫でてくれます。

スリスリ ん?

これは僕がスリスリしているって?

うん。そうかもね!

ますたーは干からびかけた僕にお水をくれました。

スペシャル甘いお水でした。

ますたーの髪の毛は美味しかつたです。

はい。

ますたーは僕のもの

銀狼がますたーにバグしてます。

あの、ますたーは僕の…………。

あ、竜が飛び込んで来ました。

滝汗

ますたーが 銀狼に待てをしています。

白虎は横で震えています。

お。

竜をなだめてます。

流石ますたー!


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