港町オブリートゥス
◆ ◆
港町オブリートゥスは、ドーラたちの住むディエースリベル大陸でも最大級の港を有する。
他の代表的な港には大陸北部のカレムシルワと、大陸南部のデウスポルタ、そして南西のモンスオースがあり、主な海路は必ずといっていいほどこれらの港と繋がっている。
当然これらの港から他の大陸への移動も可能であり、物資の流通のみならず人の往来にも海路はなくてはならない存在であった。
とはいえ海路はこの世界において重要であるがため、その価値は壮絶なもので庶民にはなかなかおいそれと使えないものであった。いわゆる金持ちご用達の交通手段なのだ。
「こんな贅沢な旅ができるのも、誰かさんが潤沢な旅費を捻出する策を弄してくれたおかげなんだよねえ」
ドーラは平太への説明を、このように締めくくった。明らかに自分の功績を褒め称えて欲しそうに、何度もこちらをチラ見するのが実に鬱陶しい。
とはいえ、ただ闇雲に魔王を倒しに旅をするだけなら誰にも認知されず、旅費など諸費用は自腹だったであろう。それがドーラの機転のおかげでスポンサーがついたのもまた事実。
ただし、そのせいでトニトルスに相当の恨みを買っているのは想像に難くない。何しろ彼は未だにドーラが自分の弱みを握っていると勘違いしているのだ。そのくせ大っぴらに手が出せないので、こうして魔王討伐という名目と金を与えて壁の外に出し、あわよくば事故か魔物にやられて亡き者になってくれないかと期待している。
そう考えるとかなり危ない橋を渡っている気がしないでもないが、そもそも魔王を倒そうとすること自体が酔狂以外の何物でもないので、何を今さらという感じだった。
そんなドヤ顔のドーラは置いといて、平太は初めて訪れるオブリートゥスの町を興味深く眺める。
王都オリウルプスのような華やかさはないが、人の多さは負けず劣らず物凄い数の人がごった返していた。
さすが流通の要と言うべきか、世界中からこの町に人が集まっているかのような錯覚を受ける。
その中には明らかに亜人と思われる者が普通に商談をしていて、注意してよく見てみれば亜人だけでなく、様々な肌の色の人間が何の衝突もなく普通に接している。
彼らは真剣に、だが楽しそうに商談を続け、やがて良い塩梅に折り合いがついたのか、お互い笑いながら握手を交わす。そしてすぐさま盃を手に取ると、まるで数十年来の親友のように打ち解けて酒を酌み交わし始めた。
この町は、明らかに王都とは文化や価値観が違う。きっと、彼らにとって人間かそうでないかとか、肌の色や生まれた場所はどうでもよくて、良い商売相手かそうでないかが唯一の価値基準なのだろう。
さすが大海原を渡って生活している連中だ。懐が海のように広い。などと平太が妄想たくましく感心していると、
「おーいヘイタ、こっちこっち」
人混みの向こうで、ドーラが懸命にこちらに向かって馬上から手を振っていた。よそ見をしていていつの間にか距離が開き過ぎて、危うくみんなとはぐれるところだった。
慌てて距離を詰めて合流すると、
「ったく間抜け面してキョロキョロすんなよ。こっちまで田舎モンだと思われちまうじゃねえか恥ずかしい」
シャイナに軽く小突かれた。王都に住む者にとって、他の土地の人間に田舎者扱いされるのは我慢ならないようだ。正確には王都に住んでないし、他所から王都近辺に流れてきただけなのに、都会に住むことに妙なプライドを持つところは日本と変わらないのかと平太は面白く思う。
それから一行は馬繋場に馬を預け、徒歩で町の散策と洒落込むことにした。今晩はこの町に泊まるので、ついでに宿も探さねばならない。シャイナは酒の種類の豊富な酒場つきの宿屋を提案したが、平太以外の全員に却下された。
オブリートゥスの町には、二種類の顔があった。
一つは港町特有の顔。これは、世界各地から様々な人と物が集まる土地ならではの、来る者は拒まず去る者は追わずといった、懐の広さと執着心の無さを併せ持った顔だ。
もう一つは都市の顔。世界各地から多種多様な物資や技術が集まるこの町は、この世界の文化を凝縮した場所と言っても過言ではない。常に最先端の技術や情報が手に入る彼らは、その中から自分に合ったものや好きなものをよりどりみどりの選びたい放題だった。
家ひとつをとっても、片や堅牢で味も素っ気もない石造りのものから、カラフルなレンガを組み合わせて壁という壁に模様を描いたどこかの観光地のようなものなどバリエーションが豊富で、まるで町全体が住宅展示場のような有り様だった。
ドーラたちは町を歩きながら、オリウルプスとの違いを見つけるたびにあれこれ談義し、そこに居ながらにして世界中の商品や食品が手に入ることに驚きつつ舌鼓を打った。
オブリートゥスの飲食店は屋台が多く、その日に入った品によってランダムにメニューが変わるのが特徴的だった。五人はせっかく港町に来たので、大通りに面した人気のありそうな大きな屋台で魚料理を堪能し、新鮮な魚介の料理で旅の疲れを癒やすことにした。
「さすが港町。海の幸がどれも新鮮で美味しいです」
「オリウルプスでも色んな食材が手に入るけど、やっぱり鮮度は敵わないね」
シズとドーラは生魚と海藻をあしらった海鮮サラダのようなものを大皿から取り合って食べていた。これは採れたての魚を目の前で捌いてくれ、視覚的に鮮度をアピールすると同時に料理人の腕が確かなことも見せてくれる合理的なサービスだった。
その対面ではスィーネが蒸した魚に甘辛いタレを絡めたのを黙々と食べ、シャイナはシンプルに塩だけで焼いた魚を何か物足りなさそうに頭からかじっていた。
「なあ、一杯だけいいだろ? せっかくいい肴があるんだ。ちょっとくらい飲まなきゃバチが当たるってもんだぜ?」
「サカナの字が違うじゃないか。だいたいまだ陽も高いうちに酔っ払ってどうするのさ。せめて今夜泊まる宿を見つけてからにしてよね」
旅のリーダーと言うか、この旅の財布を握るドーラに却下され、シャイナは「ちぇー」とふくれっ面になる。普段家で飲んでるイメージはないのだが、外に出ると飲みたくなるらしい。
「ところで――」
すっかり骨だけになった魚をくわえつつ、シャイナがじろりと周囲に目を走らせる。
「あたしら、何か見られてね?」
「たしかに……」
シャイナの言う通り、平太もあちこちから視線を感じる。たしかにシャイナたちは注目を集めそうな容姿だが、ここまで注目されるだろうか。それに自分も含め武装はしているが、この町では特に珍しいものではない。それにこの視線は嫌悪感があるふうではなく、もっと他の、未知のものを見ているような視線というのだろうか。異国から来たまったく違う文化の人を見るような、そんな感じがした。
「……ん?」
そこで平太ははたと気づく。視線の収束する先が、シャイナたち人物ではなく、彼女たちが手に持っているものだということに。
「お前ら、それ……」
平太が指をさすと、ドーラたちは揃って、
「ん? これがどうしたの?」
と手に持った先割れスプーンを平太に見せる。
「持って来てたのかよ!」
あまりにも見慣れた光景だったので違和感すらなかった。よく考えてみれば、この世界ではまだ食事は手づかみが一般的なのだ。それなのに食器を使った食事をこんな人通りの多い往来でしていたら、そりゃ注目もされるだろう。
「だって、せっかくヘイタが作ってくれたものだし……」
「かさばるものでもなし、旅の邪魔にはなりませんからねえ」
「わたしがヘイタ様からいただいたものを、おいそれと手放すわけがないじゃないですか」
平太だって大事に持っていてくれるのは嬉しいが、他人の視線が遮蔽された宿の中とかならまだいいが、こんな公衆の面前で異世界の文化を披露するのはあまりよろしくないような気がする。
案の定、彼女たちの食事する光景を見た通行人たちは、ほぼ間違いなく二度見していて明らかに目立っている。中には立ち止まって小声で何事か話し合っている者もいて、これではいい見せ物だ。
「まずいな……何か目立ってるぞ」
「別に恥ずかしいことをしているわけでもなし、放っておいても大丈夫でしょう」
「ヘイタは心配性だなあ。あんまり細かいことを気にしてるとハゲちゃうよ」
「ハゲねーよ! っつかお前らが気にしなさ過ぎなんだよ」
遠目に見られているだけだが、未だに他人の視線が怖い平太は落ち着かなくて仕方ない。いま小声で話している誰かの話題が、自分のことだったらどうしよう。鼻毛とか出てないだろうか。ズボンのボタンは閉まってるか。変なところにシミが着いてないか。誰も気にしてない、自分など道端の石ころのようなものだとわかっていても、気になりだしたら止まらない。
帰りたい。帰る家などとうに無いのだが、とにかく人の目の無い所に行きたかった。だがそれと反するもう片方の気持ち――いつまでもニートのコミュ症ではいけないと思う気持ちが、平太の中で拮抗する。
ドーラたちが平然と食事を続ける中、平太だけが脂汗をだらだら流しながらまんじりと動かない。いや、動けずにいると、
「――あの、失礼ですが、」
通りの向こうから遠巻きにこちらを見ていた身なりの良い男性が、恐る恐るといった感じで話しかけてきた。
「ああん?」
さっそくシャイナが遠慮のない訝しげな視線を投げつけると、紳士は「これは申し遅れました」と西側の訛りが残る言葉で身元を明らかにする。
「わたしく、世界中を回って様々な商品を仕入れ、流通するのを生業としているパヤン=シゴウという者ですが、貴方たちが使っているそれ――」
そう言って紳士――パヤンはきらびやかな指輪のはまった指で、先割れスプーンを指差す。どうやら平太の作った先割れスプーンに並々ならぬ興味を持ったようだ。
パヤンはまだ三十歳に届くかどうかという若さであったが、綺麗に櫛の通った茶色い髪に整えられた口髭、それに恰幅の良い身体を高そうな服で包んでいるのが、実際の年齢よりも老けさせていた。
「それはいったい何で、どこで手に入れたものですか? お見受けしたところ、食事をするのに使う道具のようですが、お恥ずかしい話、わたしは食事に道具を使うところなんて初めて見ました」
当たり前だろう。この世界に食器を持ち込んだのは、異世界人である平太なのだ。いくら流行に明るい者であろうと、この世界に無かったものは知りようがない。
「もしよろしければ、是非その道具の名前とどこで手に入れたのかお教え願えないでしょうか?」
揉み手をしながら尋ねてくるパヤンに、シャイナたちは頭を寄せ合って相談する。
「おい、どうする?」
「大きな商売の臭いがするね」
「となると、この機を逃すのは得策ではありませんね」
「そうだねえ。路銀は多いに越したことはないし、ここは一つ、資産運用しますか」
「異議なし」
「して、方法は?」
「まあ任せてよ。いい事思いついたんだ」
そう言うとドーラはシャイナとスィーネに耳打ちを始めた。平太は良からぬ予感がして止めようと思ったが、原因を作った張本人としての負い目が口を重くさせた。シズはよく意味がわかっていないようだった。
「あの、それで、教えていただけるのでしょうか?」
ドーラたちの相談が終わるのを見計らって、パヤンが商売用の笑顔で問いかける。
「お兄さん、商売人だろ? だったら無料で教えろってのはちょっとばかり虫が良すぎるとは思わないか?」
にいっとシャイナが白い歯を剥き出して笑う。魚の頭を難なく噛み砕く歯は、健康的というより野生の肉食獣のような迫力があった。
「そ、それは……そうだ、ではここのお会計をわたしが持つということでどうでしょう?」
五人といえど、そのうち四人が女性の食事ならばそう大した金額になりはしないだろう、とでも考えたのだろう。パヤンがここの勘定を持つという提案に、再び女性陣が作戦会議に入る。
今度はすぐに決まった。
「よし、いいぜ。すいませーん」
交渉成立すると同時に、シャイナが右腕を上げて屋台の店員を呼びつけた。それを見つけた店員がすぐにこちらのテーブルに来て、追加の注文を受け付ける。
「えっと、ここのここからこっちまで全部と、このページをああもう面倒だから全部くれ」
「今日のオススメをとりあえず人数分いたけますか?」
「あとね、この値段書いてない高そうなのも同じだけ追加」
「あ、ここお持ち帰りもできるんですね。じゃああるだけ全部お願いします」
「なっ……!?」
まったく容赦も遠慮もない注文に、パヤンの顔から一瞬で血の気が引く。
あっという間にパーティでも開けるような数と豪華さの料理が運ばれ、テーブルも屋台のものだけでは絶望的に足りず、周囲の屋台から空いたテーブルをかき集めてようやくすべての料理が並べられた。
「っひょ~ぅ、こいつぁ壮観だぜ。一度やってみたかったんだよなあ、こういうの」
「思わず調子に乗って頼んでしまいましたが、まあ全部食べれば問題ないでしょう」
「すごぉい、お店のお料理が全部並んでるみたいです」
料理に囲まれた女性陣は、楽しそうに笑いつつ食事を再開する。この後待ち受ける会計という名の処刑執行に青ざめるパヤンに、平太は同姓のよしみで相手が悪かったな、と同情した。
「……さあ、約束ですよ。食事の勘定を持ったら教えてくれるはずでしたよね」
心なしか少しやつれた感じのするパヤンの弱々しい声は、果たして満腹ご満悦の彼女たちに届いたのだろうか。平太は怖くて直視できなかったが、一回の食事で金貨を払うのを見たのは初めてだった。
あれだけあった料理も、今やすっかりきれいに平らげられて、彼女たちの胃袋に収められていた。シャイナは鎧の留め具を外して苦しそうにし、ドーラは漫画みたいに食べ過ぎて丸くなってるが、一番不思議なのは見た目がまったくと言っていいほど変化していないスィーネとシズだ。二人は恐ろしいことにまだ余裕を残しており、「デザートはまだですか」と皿の片付けに追われている店員に尋ねたり、「甘いモノは別腹ですよね」と笑い合っている。
「お前ら化け物か……」
彼女らの食欲に圧倒され、平太はほとんど料理に手がつけられなかった。つけいる隙が無かったとも言える。あんな弱肉強食の世界に平太が入れるわけがない。ケダモノがエサを奪い合ってるようだった。
「ああ、そうだったな……うぇっぷ」
ゲップと一緒に食べた物が込み上げたのか、シャイナは慌てて手で抑え込む。それ以上喋れなくなり、片手でドーラの肩を叩いてタッチ交代。
「ああ、うん、そうだね」
デブ特有の喉の奥でくぐもったような声で、ドーラがシャイナの後を引き継ぐ。たった小一時間でどうやったらそうなるんだと平太は思ったが、ここが常識の通用しない異世界だというのを思い出し、突っ込むのをやめた。疲れるだけだし。
「これは、王都オリウルプスでもまだほとんどの人が知らない、えっと、何だっけこれ?」
そこでドーラはちらりとスィーネを見る。
「サキワレスプーンヌ」
「そう、サキワレスプーンヌという画期的な道具なのです。これまでの手づかみによる食事の方法は、毎回手が汚れて大変でした。けどこれはそんな古式ゆかしい因習をこの世から消し去ります。なんとこれを使えば手が汚れない!」
実演販売のようなドーラの講釈に、パヤンが「おおっ!」と大げさに驚く。
「匙のように汁物にも使える上に、こうやって突き刺せば何でも口に運べる。まさに万能! これ一つあれば、肉や魚の脂で汚れた手を洗う水桶も、洗った手を拭く拭き布ももう必要ありません。するとどうでしょう? 食事がスムーズに進むだけでなく、今まで食事のたびに用意していた桶や布が必要なくなるのです。つまり、テーブルの上が片付くだけでなく、毎日の洗い物も減るという素晴らしい連鎖反応!」
「素晴らしい!」
見ていて馬鹿馬鹿しくなる茶番だが、どうやらパヤンは本気で感心しているらしい。今ならこれ一本金貨十枚とか吹っかけても即金で払いそうだ。
「で、ですね、そのサキワレスプーンヌは、どこで手に入るのですか?」
興奮を抑え込みつつ、パヤンが話の核心に切り込んできた。ドーラから直接買い付けるのではなく、大本の販売ルートを聞き出そうとする辺りはさすが貿易商といったところか、なかなか商魂逞しい奴である。
しかし、どこでと言われても、作った本人がここにいるのだ。まさか話をこっちに振るのではないかと危惧する平太であったが、
「王都オリウルプスの裏通りにある、『デギース武器防具店』で取り扱っております」
「デギース、武器防具店?」
なに、と平太は息を呑む。どういうつもりだとドーラを睨みつけるが、彼女は「まあまあここは任せといてよ」みたいに片目を閉じる。
「そのデギース武器防具店がサキワレスプーンヌを取り扱っているのですか? しかし……何故食事に使う道具を武器屋が……?」
食器と武器屋の関連性に、パヤンは納得できずにいる。平太だって納得できない。
「そこの店主、デギース氏は武器防具店の店長の他に、発明家という二つの顔を持ってまして、このサキワレスプーンヌも彼が発明したものを、我々が試用調査しているのですよ」
「つまり、これはまだ試作品というわけですか?」
「はい。ですが必要な情報はすでにデギースに送っておりますので、そちらが王都に着く頃には完成しているでしょう。なので安心してお買い求めください」
「なるほど……」
パヤンは考え込む。頭の中でソロバンを弾いているのだろう。
パヤンはしばらく難しい顔をして黙り込んだいたが、やがて「よし、」と決断すると、
「わかりました。早速王都に行ってその店を訪ねようと思います」
決めてしまったようだ。平太は内心頭を抱えたくなる。
「良い商談ができるといいですね」
言いながら、ドーラはすっかり肉がついて赤ちゃんの手みたいになった右手を差し出す。
「そう願います。それではわたしはこれで失礼します」
その手を握り、二人は固い握手を交わす。
「道中お気をつけて」
「ありがとうございます」
どちらからともなく手を離すと、パヤンは足早に去って行った。言った通り今からすぐに王都に向かうらしい。何も今すぐに行かなくてもと思うが、商人にとって時間は何よりも無駄にできないものなのだろう。
その背中を見送って、平太は再びドーラを睨みつける。
「どういうつもりだよ?」
するとドーラは不敵に笑って言った。
「わからない? ビッグビジネスのチャンスだよ」
「は?」
「それよりボクらも動こう。彼が王都に着く前に仕込みを済ませておかないと、せっかくのチャンスが泡と消えるからね」
言うが早いかドーラは椅子からどすんと立ち上がると、急激に重くなった身体を揺さぶるようにして歩き出した。
「お、おい、待てよ……!」
慌てて平太が後を追うと、すでにシャイナたちは席を立って待っていた。どうやら事の重大さを理解していないのは平太だけのようだ。




