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蒼い扉  作者: 藍菜
2/3

悪鬼

 里菜は、すぐに走り出した。

「ちょっと、待って。」

女の子は、里菜を見るとかなり驚いた。里菜も驚いた。瑠奈だ。家が近くで、よく遊んでいる。

「なんでここに」

「あの青い光は・・。」

二人は同時に言った。

「どーぞ、先に。」

瑠奈がゆずる。

「・・・。あの青い光って何。それにみんなが」

「あのね、私たちの世界には「悪鬼」《あっき》てのがいるの。でも、ふつうは見えない。だけど、あの青い光をくぐると見えるようになる。で、その青い光を「蒼い扉」て、言うの。」

「みんなが半透明なのは、祓ってるところ、見られないため。」

ひととおり説明が終わった。

「祓うって、えっと、悪鬼を」

瑠奈は、うなずく。そのとき瑠奈は何か感じた。悪鬼だ。

瑠奈は走り出した。一階の玄関の近くだ。


玄関には、黒い靄のようなものが浮いていた。しかし、二人を見るなり炎のような色になった。瑠奈の手に稲妻が渦巻いている。そして、棒状の形になった。

炎のような悪鬼が勢いよく突進してきた。「バリバリッ」と、電気が走る。

床に焼け跡がついている。瑠奈が悪鬼に、左手を突き出す。そこから電気が吹き出し、悪鬼を包む。悪鬼が耳障りな悲鳴を出す。

強い風が吹く。シーンとなった。

「よっし。これでいっか。」

瑠奈は、稲妻を消しながら言った。

「祓ったの?」

里菜がきく。しかし、それに答えたのは、瑠奈ではなかった。

「祓うっていうか、退治。」

声がした方を見ると、男の子。同じクラスの竜希君だ。

「えっ、もしかして竜希君も・・。」

「そーだけど、君は?」

と、いう質問に、これまでのことを話す。

「ふーん。」

感想は、それだけっだた。

「全員で何人いるの?」

「・・あれっ、何人だっけ。」

「5人。先生が1人いるけどね。」

「えっ、先生!何先生。」

瑠奈が、答える前に、悪鬼の気配を感じた。里菜さえも感じるほど強く、邪悪なものだった。

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