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蒼い扉  作者: 藍菜
1/3

学校

 昼休みのチャイムがなった。

「やったー、昼休み。」

と、声をあげたのは、里菜。外にでようと階段を下りる。

「・・・・・」

何か音がしたような気がした。聞き間違えかと思ったとき、またその音がした。上からだ。

 里菜は、三階に上がった。大きくはないが、はっきりと聞こえる。また階段を上がる。上がるといっても、四階があるわけではなく、屋上へのドアがある。でも、里菜が入学する前から、屋上には、立ち入り禁止だ。

屋上に入るためのドアの前に、青い光が見えた。一人、人が立っているのも見える。女の子だ。里菜は、息を潜める。

 女の子が何か唱えだした。しかし、かなり小さな声で、全く聞き取れない。唱え終わったのか、静かになった。青い光は、輝きを増している。

 女の子がきえた!それでも青い光は、輝いている。里菜は、驚きながらも光に近づく。光は、どんどんと弱まっていく。その青い光を、そっとさわる。

 里菜もきえていた・・・。


 里菜は、目を開けた。そこは、学校だった。 

 「今のは、何。」

 立ち上がり、そっと、階段をおりた。

 教室に入った。外に出ず、絵を描いたり、読書している人がいる。でも、みんな半透明だ。

「えっ。みんな、なんでそんな・・。」

 全部言い切らずにだまってしまった。

 一番近くにいた、明日香の肩に触れる。しかし、すっと通り抜けてしまう。悲鳴を上げそうになる。

「どうしよう・・・。」

触れないということは、声も聞こえないのだろうか。試しに、明日香の名前を、呼んでみる。

 反応無し   途方にくれる里菜。

その時、はっとした。あの女の子のことを思い出した。

廊下にでると、向こう側にあの女の子がいた。みんなのような、半透明じゃない。


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