民の視線
最初読みづらい個所が多々あります。
これは演出なので、『悪い点』で書かれてもとても困ります。
ご了承ください。
私は、村長の、娘。あ、違った。今じゃ、村長の妻、です。父は、革命で、死んだから。
・・・こんな、感じで、良いんですか?
『ぱそこん』とかいう、らしいけど。使い慣れてない、から。よく分かんない、です。
こんな、高いの。大統領様の、配慮が、なきゃ買えないですもん。
あ、本題に、書かなきゃ。間違えた。本題を、書かなきゃ。字の消し方が、分からないです。これ、書く事じゃないか。
大統領様は仰った。
「あの日の証言をせよ。話せないようなら、パソコン・・・ワープロでいいか。を、貸してやろう。証言をしてくれ。知りたい無いのだ。母が殺された訳を。」
そう、仰った。大統領様が、そう仰るなら。私は何時でも証言します、と答えた。
「そうか。有難う。では、後日そなたの家にパソコンを送ろう。」
それで、私は、これを手に入れた。あ、入れました。
無駄話が、多すぎたですかね。証言を、します。大統領様。
あの日。私が、洗濯物を、干してた、時です。ある、小汚い少年と、同じく、小汚い少女が、やってきたんです。私は、その2人の頭を、見て顔をしかめました。金色だったんです。煤で汚れていたので、完全に金髪には、見えませんでした、けど。
私は、革命から、逃げてきた子たちだろうと、思いました。その時は、まさか一人が、姫様だった。なんて、想像すら出来ませんでしたよ!
ともかく、私は、2人が、可哀想になって、話しかけたのです。
「そこの二人、えらく汚いねェ?革命現場の近くにいたのかィ?」
少年がぱっと顔を上げ、『これは良い』とでも言うような、顔で、まくし立て始めたんです。私は、その時は、気づきませんでした。しかし、私は違和感を覚えた、はずです。
「そうなんですよ。ちなみに追われてるんです。金ならあるのでかくまってくれません?」
そこで、少女が不思議そうに、少年を見ました。その2人の、瞳は、嗚呼。ビックリしましたね。青かったんです!藍!美しい、藍でした!それが、何を意味するかぐらい、解ります。
王族、もしくは、王族の親族、ですよね。
けど、私はそれを、知った上で、笑いました。
「汚いねぇ、僕。いいよ。入りなさい。どうせ、その眼だったら追われるさ。」
不思議そうに、少年を、を見据える、少女の眼が目に、妬きつきました。
その眼は、とても。とても。
あ、そうだ。大統領様。貴方の御付きの人、アガットさんが来て下さいました。そして私に消し方とテンのうち方を教えてくださいました。
これからは、読み易くなってると思います。
その眼は何処までも虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで虚ろで怖かった!何も無かったんです。何の感情も無かったんです。感覚も無いかと、思いました。
あ、そうだ。大統領様。貴方の御付きの人、アガットさんが来て下さいました。そして私に消し方とテンのうち方を教えてくださいました。
これからは、読み易くなってると思います。
戻りますと、だから私が守ってあげなきゃと思ったんです。
「おはようございます。小母さん。」
「おねぇさんと呼びな。名前は?僕。」
朝早いというのに、少年が起きてきました。私は朝ごはんを作っていました。夫とお父さんが革命軍としてどっかに行ってしまってから、こんなに朝ごはんを作るのは初めてです。ちょっと楽しかったです。あ、どうでもいいか。
「あ、言ってませんでしたっけ?お姐さんレローランです。詳しくは、レローラン・ド・ダンカンです。」
「ダンカン・・・?そりゃぁ、右大臣様と同じ苗字じゃないかェ?」
「ええ。養子ですから。」
ここで、私は自分が犯した間違いについて気づき始めました。
「女の子の方は、ヴェイエールって言います。あ、そうだ。僕は髪切りに行ってきますから。」
「そんな眼じゃ、誰も切ってくれやしねェよ。それに、金髪じゃ切ってもらえても買ってもらえんよ。」
「大丈夫です。伝手がありますから。では、ヴェイが起きたら適当に言っといてください」
私は、もはや2人を受け入れたことを猛烈に後悔してました。あ、少・・・レローランはちゃんとおにぎりをだべてくれました。それに、感想も言ってくれました。出来た子供です。
「おいしかったです。これ何と云うんですか?前食べたライスボールと似ているような・・・。」
とか言ってきたので軽く睨みつけました。『ライスボール』て!酷い!
「お握りだョ。ヴェイ・・・エールだっけ、にも食べさせてやるから、さっさと行きな!」
微笑んだ少年の目にはかなり感情が浮かんでいて、私はちょっと安心しました。
かなり頑張って奮発したおにぎりを無言で食べるヴェイエールは起きた途端。
「おはよぅ・・・ろー・・・・。あ、おばさ・・・ん」
「おねぇさんって呼びな!なんで皆、小母さんって言うかね?わたしゃ、29だよ。」
と言っても、無視して席に着いた。聞こえてなかったのかなー?と思いつつおにぎりを出すとヴェイエールは無言で食べた。そして、食べ終わった途端辺りを見回して私に首を向けた。
「おばさん、ローは何処ですか?」
私はもうおねぇさんと呼ばれることを諦めて答えました。
「どっか行ったよ。」
ヴェイエールは虚ろな目を私に向けて言いました。
「おばさん、ローは何処ですか?」
「え・・・。お前、さっき」
言い終わる前に次の質問が来る。
「おばさん、ローは何処ですか?」
「お前さん大丈夫か?」
「おばさん、ローは何処ですか?」
「こりゃ、ヤバいな。」
「おばさん、ローは何処ですか?」
黙ってみたら少しして、さも初めて質問かのようにヴェイエールは言った。
「おばさん、ローは何処ですか?」
哀れになって見つめてみても何も変わらず同じ質問を感情の浮かばない顔でしてくる。
「おばさん、ローは何処ですか?」
「ごめん。」
「おばさん、ローは何処ですか?」
「私の存在じゃ・・・。」
「おばさん、ローは何処ですか?」
「お前を助けられないようだね」
「おばさん、ローは何処ですか?」
相変わらず聞いてくるヴェイエールの顔に変化が現れた。満面の笑みへと変わる。
ガラッ
帰ってきたのだ。レローランが!嗚呼良かった。と思ったら、彼女の異常はそれだけでは無かったのです。
「ロー!おはよう!」
ん?おはよう?レローランは帰ってきた。ここはおかえりじゃないのか?
私は、そこで気づいてしまったんです!彼女の脳は私が聞いたことを抹殺したんです!で、レローランは【起きてきた】のであって、自分を置いて出て行って【帰ってきた】のではない。という決断を下したんです!
怖い。
私はとてもとても怖くなって、2人がさっさと出て行くことを祈りました。
「大丈夫。お金に換えてきただけだよ。はい、おばさん。」
祈ってたら声かけられたので吃驚しました。私は焦っているのを表情に出さないように気を付けながら答えました。
「ん。そこに置いときなァ。」
次の日。2人は消えていました。大丈夫。ちゃんと予想していましたから。レローランの気配が『一日だけお世話になるので、許してください・・・』って感じだったから。です。
すっごく、長くなってしまいましたね。スミマセン。大統領様。
けど、続きます。
大統領様。最後に。
私の父は死ぬ必要があったのでしょうか?
私の夫は足を無くす必要があったのでしょうか?
救われた人もいます。
けど、救われなかった人もいるという事を覚えときなさい。
ロンエール。
楽しんで頂けたでしょうか?
この作中に出てくる、第3大統領様の名前は『ロンエール』とおっしゃいます。
厳密には『ロンエール・ダンカン』様です。