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プロローグ
昔々。
あるところに。
ユラァニュス帝国という噛みそうな名前の国がありました。
そこの王様は簡単に書くと暴君でした。
ついに暴君に耐えられなくなった民は遂に立ち上がりました。
率いるは寝返ったエリート大臣。
そんな革命の中で一人逃げおおせた一人の姫がおりました。
そして姫の隣には少年がおりました。
いつまでも。少年の横には姫がおりました。
そして。姫は近眼でした。少年は遠眼でした。
巡る陰謀。泣き叫ぶ姫。遠くを見据える少年。嗤う大臣。死に逝く暴君。喚起にむせぶ民。すべてを淡々と綴る歴史書。
僕が探し当てた真実。
僕が見つけた先祖様の姿。
誰か見つけてくれるかな?
僕の姿。
次からは長いですよ。心してどうぞ。