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【完結保証】真実の愛を見つけたから離婚に追放? ありがとうございます! 今すぐに出ていきます!  作者: ゆうき@呪われ令嬢第二巻発売中!


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第七話 恋心ってよくわからない

 数日後、無事に両家で円満に話し合いが終わり、私は正式にクラヴェル家の屋敷でお世話になることと、ギルドで働くことが決まった。


 新しい仕事の環境は、どんな感じなのかしら。さすがに、前みたいな酷い場所じゃないと良いのだけど……。


「エリシア様、準備出来ましたよ」


「ありがとう!」


 今日の格好は、もしかしたら今日から製薬に入る可能性も考慮して、動きやすいエプロンドレスを着て、髪も後頭部辺りでまとめてもらったわ。うん、とっても動きやすくて良い感じ!


「馬車は外で待っていますので、まいりましょう」


「ええ」


 荷物を持って玄関に行くと、この家で働く使用人に加えて、お父様とミラの姿もあった。


「みんな、忙しいのにわざわざ見送りに?」


「そうだよ~! 前回家を出た時は、半ば連れていかれる形で、お見送りも許されなかったでしょ? だから、今回こそちゃんとお見送りをしようって!」


「そうなの……?」


 辺りを見回すと、使用人達が思い思いの言葉を並べて、私を送り出そうとしてくれた。


 もっと一緒にいたかったとか、新しい場所でも健康で暮らしてくれとか、つらかったら帰ってきてねとか、とにかく私のことを心配する言葉ばかりで……涙を我慢するなという方が無理だ。


「みんな、ありがとう……私、こんな暖かい家族や人に囲まれて、本当に幸せよ」


「エリシア。ここはお前の家なのだ。もしつらいことがあったら、いつでも帰ってくるのだぞ。マグナスの時みたいに、一人で何とかする必要は無い」


「はい、肝に銘じておきます。では皆様……いってきます!」


 私が馬車のキャビンに乗りこむと、馬車がゆっくりと動き出す。すると、見送ってくれている人たちが、大きく手を振ってくれているのが、窓の外から見えた。


 私、沢山の人を救うために、ギルドを世界一にするために、そしてマグナス様にいつか復讐するために……頑張ってくるわね!


 だから……すこしだけ、さようなら……!



 ****



 馬車に乗って無事にクラヴェル家にやってきた私は、早々にサイラス様の洗礼を受けた。


「本当に一緒に過ごせるなんて、夢みたいだ!」


「ひゃん! だからくっつかないで~!!」


 またしても抱きつかれてしまい、必死に暴れて脱出をしたのはいいけど、少しだけ疲れてしまったわ。


「エリシアに使ってもらう部屋はこっちだよ。あ、荷物持つよ」


「え、ええ……ありがとう」


 私は、サイラス様の好意に甘えて、荷物を持ってもらうことにした。


 よくいる貴族みたいに、堅物って感じでは一切ないサイラス様も、こうやって紳士らしいところを見せてくるのって、卑怯だと思うの。


 だって、時々見せるギャップって……凄くキュンっとくるでしょう?


「おーいエリシアー。部屋はここだぞー」


「あ、今行くわ!」


 ギャップにやられていた私は、急いで部屋の中に入ると、全体的に優しい色で統一された新しい家具が置かれた部屋に出迎えられた。


 ただ……どうしてベッドがキングサイズ……? 大きすぎると思うのだけど。


「あ、もしかしてベッドのことか? あれはもちろん、俺達が一緒に――」


「サイラス君??」


「じょ、冗談です! ああいや、本当は冗談では無いほうがいいんだけど……」


「サ・イ・ラ・ス・く・ん?」


 思わず昔の呼び方になりながら、笑顔でサイラス様に詰め寄ると、サイラス様はダラダラと汗を流しながら頭を下げた。


「ほら、エリシアって寝相が酷いから、広いベッドを用意してもらったんだ!」


 ちょっと、女性に向かって寝相が悪いだなんて……と文句を言いたいところだけど、確かに私の寝相は悪い。あれくらい広い方が、落下のリスクが少なくてありがたいかもしれないわ。


「はあ、本当はエリシアと一緒に寝たかったんだけどなぁ……」


「なにか言ったかしら?」


「いやなにも! さあ、これから我らのギルドに向かおうか!」


 そう言うと、サイラス様は私の手を握って、ギルドに向かって歩き始める。


 ……あなたが私を想っていることは、よくわかる。少なくとも、私もあなたのことは、少なからず想っている。


 でも、私は恋をした経験が無いから、これが恋心かわからない。こんな状態で、サイラス様の好意を真っ直ぐ受け止められない。


 別に付き合ってみればいいとか、結婚してから考えればとか、色々言いたいことがある人はいると思うけど、自分の気持ちがわかってもないのに、迂闊な行動をとって、他人の人生を滅茶苦茶にするわけにはいかないわ。


 だって……私は誰よりも、他人の手によって人生を滅茶苦茶にされるつらさを知っているもの。


「ほら、着いたよ。まずは、製薬室に案内するな」


 再び訪れたギルドの中に入ると、最上階のとある部屋に案内された。そこには、数人の薬師の人がいたのだが、中でも眼鏡をかけた、一際目立つ人が、鋭い視線をこちらを向ている。


 目立つと言っても、派手な格好をしているとかではなく……圧が凄いと言うか……えっ、こっちに近づいてきてる!?

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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