表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

やり直し系英雄はそろそろ世界を救い始めるようです

作者: オカユ

全部失った。


何度も、何度も。









望んだ未来を、少しだけ幸せな変わらない日常を、ついに取り戻すことが出来なかった。



『あの日』すべてが変わった。



僕たちの世界はすでに人がほとんど死滅した世界と融合した。



世界には突如として魔力と呼ばれる力が広がり、異世界の魔物が現れた。



魔物たちは人を襲い、そして死んだ人はアンデットとして蘇り人を襲う。



17歳だった僕は目の前で両親と祖父を龍に食い殺された。



この時僕はこの龍に復讐を誓った。



結局この龍を殺すことはできたし様々な人と出会いがあった。



苦しい毎日だったけど別に今までなかった「生きる理由」に出会えた気がした。


楽しかったなぁ。


もともとの友達は8割死んじゃったけど新しい友達もできたし恋人もできた。










ただこの世界は思った以上に、それこそ身近な人が死ぬ以上に残酷で。



ある日、この世界はさらに変化した。



急に魔物の種類と数が増え、魔力濃度が上がった。



どういうことかというと一部の魔力の多い人間とほとんどの魔物が強くなった。



もともと減っていた人口がさらに減ったわけだ。



友人も、恋人も目の前で犠牲になった。



彼らも両親と同じで僕を生かすために死んでいった。



それから僕は一人で魔物を殺すためだけに生きていた。



融合した世界では、ゲームのようなシステムが存在していていつの間にか僕は実績称号"剣神"になっていた。 



意味はこの世界で最も剣の扱いが長けている存在らしい。



だけどどれだけ強くなっても結局世界を救うことはできずにみんな死んじゃった。



僕も死んだはずだったんだけどね。



死んだ瞬間、もう世界には存在しないはずの僕の頭の中にシステム音が鳴り響いたんだ。



正直なんて言ってたのか覚えてないけど実績称号が何たらみたいな感じのことだったと思う。



で、次目が覚めた瞬間には、僕は16歳の頃の正月、『あの日』のちょうど1年前にタイムスリップした。


泣いて喜んだね。これで歴史が変わるって、みんなを、両親を、友人を、恋人を救えるって。




これは、僕が未来を変える話。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ