第一話 転生
ほんの一瞬の事だった。
電車が最寄り駅につき、走って階段を登る。
その日は母の誕生日だった。
私と母は2人暮らしで生活していて私以外家族としてお祝いしてくれる人が居ない。
だから早く帰って母のお祝いをしたい
右手に会社のバック、左手に母へのプレゼントが入った袋。
すると、急にふらっとした。
目眩か階段を踏み外したかは分からない。
だが、体全体が階段の下の方にゆっくり傾いて倒れて行っている感覚がした。
始めての就活で受かった会社のバック。母への誕生日プレゼントが落ちていく。
で、気がついたらこれ。
私は転生していました。
私は元23歳だ。(前世って言った方がいいのかな)
でも、転生した世界では15歳くらい。
で、ここはどこ?
うーん、5畳くらいかな?
私の今の体を使っていた人の部屋か?
なんだかすごくファンシーな部屋。
心は前世と変わらないからこの歳でこのファンシーはきつい。
でも、こういうの小さい頃好きだったな…
あ、外見よう。何かわかるかな。
うわぁ…
すごく綺麗…!至る所に池や川があるおかげで島が沢山ある。
小さな丘や花畑、砂浜などの綺麗なものがある。
太陽のいちからして、朝6時くらいかな?
少し肌寒いし。
服はワンピースみたいだ。腰にベルトのようなものを付けている。
すると、母親らしき人が入ってきた。
「マリア?マリアよね?」
あ、日本語?日本?
て言うか、私はマリアっていう名前なの?!
「え、えーと、うん、マリアだよ。」
少し不思議に思っているような顔をしてすぐに、ハッと思い出すような仕草をした。
「あぁ、マリアじゃないわよね。あなたの名前は?」
え!バレたか…。ここは仕方ない……!
「ごめんなさい、お母さん…?私は芽莉です。」
「ごめんなさい、間違えてしまって。そう、私はマリアのお母さんなの。今日からはメリのお母さんになるけどね。」
普通に受け入れてくれている…。意味がわからない。で、ここはどこ?
「お母さん、ここはどこ?どんな所なの?」
「ここはね、あなたみたいな前世で亡くなって転生した人が集まるところ、パープルスターライト島よ!」
え?前世で亡くなった人が集まるの?
え、それってもしかして…
震え気味の声で聞く。
「も、もしかして、ここは天国ですか…?」
私の真剣な表情を見てお母さんは笑い出す。
「違うわよ…!ここは、いや、天国みたいないい所だけど、ちゃんとある島よ。」
「ここは日本語が通じるんだね。」
お母さんは不思議そうに私の顔をみてハッと気がつく。
「あなたは日本人なのね!?この島に日本人は少ないの。それと、私は英語で話しているわよ。アメリカ人だしね。頭の中で色々あって自国の言葉に翻訳されるのよ。」
え!この世界なんだか難しいよ。
「これは寝巻きなんだよね?この世界も着替えるの?」
「着替えないわよ。寝巻きも外に行く時もこの服。」
色々な疑問を全てお母さんにぶつける。
「この世界も歯磨きもするの?ご飯はどんなものなの?今はなんの季節?この世界は…」
質問をする前に止められる。
「ちょっと待って!一気に質問しないでよ~。歯磨きはしないし、ご飯はパンとベリーアイスを食べるのよ。ベリーアイスを食べるのは夏だけなの。」
ベリーアイス?…ぶどうアイスか!
「ぶどうアイスのこと?」
「いいえ、リンゴ味よ。」
え〜、名前はぶどうアイスなのに、味はリンゴ。
頭がおかしくなりそうだ。
「お母さん、この街を散歩してもいい?」
「うん。好きなようにどうぞ。3時には帰ってくるのよ。」
「行ってきます!」
こうして私の転生生活が始まったー
ここまで読んでくれてありがとうございます!
初の異世界転生の話です!
おかしな所もあると思いますが読んでくれて嬉しいです!
次の話は街探検です!
次を投稿するまでブクマして待っていて下さい!