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ハルと死体とななみの高校生活  作者: カントリーマーメイド
1/3

1.

高校1年生のハルは、ここ1か月くらい登校拒否をしている。


今は6月中旬。これから梅雨が明け夏休みに入るという手前の時期だった。


特にこれといった理由はない。ただ、学校がつまらないというのは確かだった。


入学式の手前までは、ハルもそれなりに新しい環境に期待していたのだが。


入学当日、自クラスの席に着きクラスメートたちがそれぞれ好き勝手にしゃべったり

新しい友人つくりなんかを初めてしばらくして、じわじわと感じ始めたのだった。


(・・・・・・違う・・・)と。


それからいちおう毎日学校に通って人並みの生活をしてみたのではあるが。

やはり駄目であった・・・


ここ最近は体調不良だなんだと理由をつけて自室に引きこもったり

ふらふらと駅前に散歩に行ったりしながら不毛な時間を過ごしている。


ある日私服のスウェットで街を散歩しているときがあったのだが、その時同年代くらいの学生のグループと

すれ違うことがあった、そんな時ふっと(自分は・・一体何してんだろう)と焦りの気持ちがわいてくることがあった。 


ほかの生徒と同じようにクラスメートと遊んだりクラブ活動に励んだりするべきなのだろうか?


そうしないとまずい気もする。


そんな気持ちに襲われたりもしたが、心が焦るほどに何もできなくなるのであった。

結局なにかするわけでもなく宙ぶらりんな感じで毎日を生きていた。


昔からこんな人間だったのかというとそうでもない。

小学生の頃は普通に毎日が楽しく友達と遊びまわったりしていたものだった、

しかしあるほんのふとしたきっかけで、普通の生き方からそれてしまったのである。


いわゆる思春期の悩みに過ぎないのかもしれない。

しかしハルにはその程度だと済ませられないある事情を抱えていたのである。

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