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『プリンは女子からの人気が大爆発したよ、みんな感激しながら食べてた。次はケーキが食べたいな(^_-)-☆
召喚された人にはなぜか売ってもらえないし、転売する価値と損失が合わないって言われて手に入らないのにどこから手に入れたの。って聞かれたから新しい町の人から貰ったって言ったらお礼がしたいんだって(*´Д`)
……で、話してたらバレちゃった(;´・ω・)』
バレちゃったじゃねぇよ! 俺の事バラすなって言わなかったっけ!?
『でも大丈夫! 見た目が変わってることはバレたけど、町を作ったってことは言ってないから!(*'ω'*)
でね、みんな謝りたいんだって! 召喚されたばっかりで訳もわからずに怖くてその場の空気に何も言えなかった子が多かったみたいで、私も見てることしかできなかったし気持ちはわかるんだ、ごめんね。でも元気にやってるみたいで安心したよ( ;∀;)
でね、出来たらみんなを許してあげてほしいかなって、手紙を書いたのもみんな自主的にだよ? この生活に耐えられないだけの子もいるかもしれないけど、よけいにその子は保護してほしいの(/ω\)
たぶん私の手紙は読んでくれると思うけど、他の子のも読んであげてほしいな、ダメ……かな? (;´・ω・)』
はぁ、まあ、委員長が言うなら読んでみるか。
内容は概ね委員長の言った通り、怖くてかばえなくてごめんね、みたいな感じのだった。あと王国の暮らしは日本と比べたらひどいらしい。
そりゃ文明違うしな。……仕方ねぇな。
まとめて返事を書き、気弱そうな見張りに渡す。あいつはもう配達員だ。
「集中して読んでいるので盗み見しましたが、許すんですか? 嫌なことをされたんでしょう?」
何を言ってるんだこいつは、改心した奴すら許さないの? まぁ。
「いや…………許さないけど? 目の前で土下座して靴舐めながら懺悔して。裸でくるくる回りながらワンワン言い続けて、町の外周を三周して一生農民奴隷するなら郊外に飼ってやらんこともないって書いといた。町に入れるやつは元から入っていいって言ってあるし」
「あっはははははは! さすがは容赦ないですねフフフ、私たちと行動を共にしてるだけのことはあります」
やめろよ一緒にするな。
やっとフェアが帰ってきたようだ。
なんだよ、漫画読んで感想言うだけとかガキでもできるわ。現代で漫画を読み漁ってた俺の意見は厳しいぜ?
そして俺の前に本が置かれるとタイトルと絵が目に入る。
……ゴブリン×オーク。転生したらオークだったからまずは森のゴブリンをハラマセル件について。
こいつらが裸で抱き合いキスなんてしてやがった。
「お前なんちゅうもん描いてんだ! 俺の目が! ああダメだ目を閉じてもインパクトが強すぎてまぶたの裏から消えねぇ!」
「どうなの!? 面白いの!?」
「わかんねぇよ! 俺に聞くなって!」
最高の仲間たちに囲まれて初の魔物退治をした日は記憶に刻まれた。
「よしそろそろ捕獲できるだろ、おいフェア攻撃を止めろ!」
「足を引き摺ってるの! チャンスなの! 今までの恨みを晴らすの!」
「やめろって何回失敗したらクリアできるんだよ! 罠仕掛けたぞネッコ頼んだ! はやく捕獲玉を投げてくれ!」
「玉? もう全部投げちゃった」
「……キュラはなんでずっとキャンプにいんの? 戦ってくんね?」
「行っていいんですか? もう二回死にましたけど」
こいつらゲームでも役に立たない。
気分転換に立ち上がり伸びをすると、見たことがない景色だった。
テーブルとソファ以外ない。
「やっと気づいたし」
どうやら女神が何かしたようだ。あきれたようにため息までついている。
三人も気が付いたようだが、冷静にお菓子を食べ、ジュースを飲んでいた。キョロキョロしているのは俺だけだ。
「いきなりこういうことされても困るんだけど? こっちにも予定とかあるんだからさ、捕獲失敗したじゃん」
「使徒の育成が上手くいったみたいで安心したし、普通はもっと緊張したりするし」
「無視!?」
そういえば使徒を育てるのが目的だったな、結局あれから魔物は一切倒していない。いや最初は真面目にしようとしたよ? でもこいつらやる気ないし。別に快適暮らしに満足して忘れてたわけじゃないよ?
しかし勘違いしてくれるなら言うことはない。
こいつらは何も考えてないとか、自分に関係ないとか思ってるだけだろうが。
「だろ? これで神になるチュートリアルは完遂したわけだ、自慢の使徒が三人いるからな!」
「使徒とか神ってなんですか?」
「おいやめろ! ちょっとくらい黙っててくれ!」
「なんですか!? モラハラですか! 訴えますよ!」
面白そう、続きが読みたい、キャラ可愛い、など。
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一回でもクスリとしたら、わかりますよね?




