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魔王と勇者の異世界日記  作者: ロッキー
第一章 転生
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第二節 日常

「行ってきまーす!!」


私の名前は里奈。15歳

どこにでもいる平凡な女子高生だ。


通っている高校のブレザーに袖を通し、家を飛び出していく。


「はぁ、はぁ、、!今日はちょっと寝すぎたな、、」


いつもより起きるのが遅くなってしまって、走らないと間に合わない時間になってしまった。

なんとなく大事な夢を見ていたような気もするが、時計を見た瞬間に夢のことなんて全部吹っ飛んで行ってしまった。

とにかく急がないと!



キーンコーンカーンコーン


「あっぶないギリセーフ!!」


HRの予鈴と同時に教室に滑り込む。

何とか間に合った、、


「アウトだぞ。さっさと席に座れー」


担任の佐藤先生に突っ込まれる。


教室内の小さな笑いに包まれつつ席に着いた。


HRはつつがなく終わり、最後に佐藤先生が必要な連絡事項を告げて、一限目前の休憩に入った。

そうすると前の席の女の子が振り返り、


「里奈ちゃん今日はだいぶゆっくりしてたんだね」


と笑いかけられた。


「いやぁ、なんかすごい夢を見てた気がするんだよねぇ。茜は遅刻とは無縁だもんね」


「そりゃまあ優等生ですから」


ドヤ顔をしている彼女の名前は皆月 茜。

私の小学校からの幼馴染であり、一番の親友だ。

背が低く童顔の彼女はいまだに高校生には見えないが、目鼻立ちが非常に整っており、めちゃくちゃモテる。

まだ入学して半年ほどだが、既に学内にファンクラブまでできているらしい。うちの茜は誰にもやらんぞ。


「そういえば里奈ちゃん今日誕生日だよね。おめでとう。もう16歳だね」


まぶしい笑顔で茜は祝福してくれた。

おい、そんなにかわいい顔をするな。隣の男子が見とれてるぞ。何見てんだ男子。茜は私のだ。


「ありがとう。茜。あぁ、16歳といえば、、、」


「、、、?、、里奈ちゃん?」


16歳といえば、、?

私は今何を言おうとした?


何か大事なものを忘れている気がする。

さらに思い出そうとしたとき、激しい頭痛が襲ってきた。


「うぅ、、痛っ、、あぁっ、」


「里奈ちゃん!?どうしたの?大丈夫!?」


意識を手放す瞬間に見えたのは、涙目になりながら私の顔を覗き込む茜の姿だった。


タイトルにある魔王様はもうしばらく出てきません、、、

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