第二話 再会
「ヴェルディア様!」
「よぉヴェルディア!」
「我が主よ。」
・
・
・
ん?なんだ…。今のは夢……?
何故か分からないが、我が名を呼んでいたような……。
この件は今考える事ではないな。
今はこの「てすと」というものを受けている最中だった。
今思えば、ここまでくるのに苦労したな。
そして、この世界には魔法の存在がないのが驚きだった。
炎を出そうとしても何も起こらないかったし、
それに加えてワープが出来ないのは驚いた。
くるま?という機械を使って移動するのだが、遅いし、大きすぎる。
やはりワープは大切だな。
「はい!テスト、終わりです。」
おっと、終わったか。
こんな問題余裕だったな。
元魔王なだけあって知力はあるからな。
だが、化学は苦手だな。
元の世界には、化学などは無かったからな。
と、言っても点数はしっかり取れているし、問題はない。
だが最近気になることがある。
我が席から2席後ろの右に3席の席に座っている者なのだが、
よくこちらをジッと見てくるのだ。
何かした覚えはないのだがな…
聞いてみるか。
「おい!そこの貴様、我に何かようか?」
「やはりこの口調、魔王ヴェルディア様ですよね?違ったらすみません。」
…ん?何故我の名を知っているのだ?それに魔王様?
今は、龍魔謙人という仮名のはず。
「我が名は龍魔謙人だが?そのヴェルディアという名は、何処で知った?」
「やはり貴方は、ヴェルディア様ですよね!
私です!ウラニアですよ!忘れましたか?ヴェルディア様。」
「ウラニア…?
魔王幹部の1位2位を争っていたあのウラニアか!
貴様の能力は、確か…」
「『予知』ですよ、魔王様」
「そうだったな。
アレは我が力を持っていても、習得に難しいからな。
まさか貴様も勇者に…」
「えっと…私、実は言いにくいのですが…
自害しました。」
「な、何故だ⁉︎」
「さっきもおしゃった通り、私の力は予知です。
その為あのまま戦うとあの勇者に倒される未来が見えたため、勇者に倒されるくらいな
らと思い自害し、気がついたら赤子になって…今に至る訳です。魔王様も一緒で?」
「ま、まあそんなところか」
ホントは勇者に倒されたけどそんな事言えないな…
「やっぱり勇者に倒されるくらいなら自害した方がいいですよね。」
「そ、そうだな…」
「ま、まあこの話は、いずれ話すとしよう。
しかしこの世界は、何なんだ、魔法が一切使えないのだが。」
「この世界は、地球という星です。
我々がいた元の世界とは、別の次元の星。
その名もパラドミクスアース。
その為魔法が使えないのでしょう。」
「なるほど。流石ウラニアだ。
やはり違う次元だったか。」
「魔王様、今後どうされますか?」
「どうするって言われてもな…
もしかしたら我々のようにこちらの世界に転生してきてる輩がいる可能性もあるぞ。」
「探すと言う事ですね!分かりました魔王様」
するとウラニアは、自分の引き出しから四角い箱のようなものを取り出した。
「ウラニア。それは、一体なんだ?」
「これは、こちらの世界の通信手段『スマホ』と言う機械です。
これを使えば知りたい事がすぐに分かります。」
「そうかこれを使って調べるのだな。」
「はい‼︎」
「おいお前たち、さっきから何を言ってるんだ?」
ここの管理者『先生』だな。
ひとまずここは、適当な言い訳をしてやり過ごすか。
「って言う設定の遊びを考えたんだがどうだ?」
(魔王様何をおっしゃっているのですか?)
(今怪しまれたらおかしな奴らだと思われるだろう?だから、遊びを考えてる事にしたんだ。)
(流石状況の判断が早いです)
「…変な遊びをするんじゃないぞ。」
「「了解」」
一時的な危機が過ぎたな。
しかし、この『学校』と呼ばれる牢獄で、この話は危険すぎるので、辞めておいた方がいいな。
「ウラニア、この話は、また後日話すとしよう。」
「了解です、魔王様!」
・
・
・
魔王こと龍魔謙人は、帰り道に考え事をしていた。
この世界は、7歳から牢獄に入れられるのか…
我は、今『中学生』という第2段階目にきている。
この世界の牢獄は、『小学生』6年間。『中学生』3年間。となっている。
他にも高校や、大学、専門校がある。
しかしこの世界は、残酷だな。
好きな事をできないしな。
前の世界では,みんなが自由に役職について自由な生活だったのにな…
「………………」
「プルプルプル、プルプルプル」
何かなっている?
確かウラニアがくれた『携帯』というものだったな。
出かたが分からん…
「あ、」
「プー、プー、プー」
「…我が名は、ヴェルディアだが…」
あれ?聞こえていないのか?
「プルプルプル、プルプルプル」
「うおっ、ビ、ビビった。」
「どうしたらいいのだ…」
さっきは、左にスライドしたから次は、右にするか。
「もしもし魔王様?」
「ん、なんだウラニア。」
「何でさっき電話切ったんですか?」
「よく分からなくてな、いじってたら、プー、プー、などというから焦っておったのだ。」
「すみません、魔王様。使い方の説明をするのを忘れていました。」
「ま、まあ良い。それよりどうしたのだ?まさかもう!」
「はい!Yahooというアプリで聞いたらすぐさま回答が返ってきました!」
「で、どうだった?」
「明日の放課後に体育館裏に行くと約束しました。
魔王様も念のため一緒に行きませんか?」
「分かった。ありがとなウラニア」
「魔王様のためですもの」




