第4回 正義の達人
放課後
拳法部
部員達が稽古に励んでいる。
「ヌンリャア!フンヌリャア!ヌンフリャア!」
この学校は学力は低くてもスポーツに関してはちょっとだけ功績を残している。
ちょっとだけ。
拳法部もその然りで、何度か全国大会に出場している。
部員1人1人のレベルも高い。
しかし現在の在籍部員数は8人しかいなかった。
「まずい。中学ではトップレベルだったオレの実力が埋もれてきた。先輩達はやはり強い・・・!」
2年5組 沖田武(17歳)
拳法の腕前は凄い。
しかし部活では3年生のほうが目立っていた。
そこへ顧問が現れる。
「おい沖田。おめえは強−けどここが戦力外だ。辞めな。」
「そ、そんな!ヒドイっすよ!部員だって少ないんスから、勘弁してくださいよ!」
「バーロウ。3年より下はおめえだけだ。あいつらが引退した時点で廃部するつもりなんだよ。」
「えぇ!でもきっと来年何人か入ってきますよ!」
「毎年そんなに入って来ねえじゃねーか。期待してねえよ。」
部活終了後
「ちきしょー!!んだよアホ野郎!せめて廃部までいさせてくれよったく!」
1人怒り狂う武
そこへカイと絢が。
仲間を探す為校内を調べている。
「アレは拳法部の人だな。めちゃめちゃ怒ってるぞ。」
「なんか・・・辞めさせられたみたいね。」
同じ様に憲次がこっちに向かってくる。
なんとカイが今朝倒した不良・田宮を連れてである。
「ふん。田宮。おめえを何時間も気絶させるなんて、よほど強い奴にヤられたんだな。」
「いやマジであいつは半端じゃないっす!」
「そうなのか。ハジメさんの話じゃもう1人、女がオレ達をつけてるらしいんだ。」
「マジっスか?グルじゃないスかそいつら!」
「多分な。とにかくお前をヤッた野郎を・・・。」
「あ、あいつだ!」
「何!?はええ!」
カイと絢も2人に気づく。
「アレは今朝の!」
「仲間を連れてるわ!」
「てめえ今朝はよくもやってくれたじゃねえかこの野郎!」
「お前か。オレ達に事を調べまわってる女は。良い度胸してるじゃねえか。あ?」
「東堂君・・・。」
憲次の気迫に戸惑う絢
「この男・・・強そうだ・・・。」
「ついてきてもらうぜ。どうなるかはわかってんな?」
憲次は絢の腕を引っ張る。
「きゃあ!」
「待ちやがれてめえ!」
カイが制止する。
「おとなしくしろ。おめえも来るんだ。」
ナイフを出す憲次
「やめろこのヤンキー共がぁ!」
「あ!?なんだコラァ!」
「憲次さん!あいつ拳法部の奴っスよ!」
「この学校が理不尽な奴ばっかりだな。オレがシメてやるぜ!」
続く
即席で作った話です。
故に武も即席です。
即席の達人ですわ。