第3回 悪魔の野心
不良グループの野望を打ち砕く為絢と仲間になったカイ。同時に不良グループの元締めが動き出す。
昼休みに、カイと絢はもう一度集まった。
「へ、今日は朝から大変だな。怪我しちまったしよ。」
「大丈夫なの?あの後保健室へは行った?」
絢はカイの傷を心配している。
「ハッハッハ。色々めんどくさい事になるんで行ってねえんだ。アンタのおかげで良くなってるしな。」
「そう。よかった・・・。」
ホッとする絢
「ねえ、アナタの名前まだ聞いてなかったわね。」
「そうだったな。オレの名は東堂カイ。2年8組だ。」
「8組だったの。通りで会わない筈ね。私は2組よ。」
「そうか。教室も離れてるしな。あと、ずっと気になってたんだけどさ・・・。」
「え?」
「どうしてオレがヤンキー共を追ってる事知ってたんだい?」
「あ、ごめんなさい。まだ行ってなかったわね。偶然にも、私もアナタが今朝倒した商人《》を追ってたのよ。私がアイツの様子を見てると、あなたが現れて。同じ目的の仲間がいたんだってホッとしたわ。」
1日に2回ホッとしたわけである。
「そうだったのかい。独り言でも色々言ってたから聞いてたんだな。」
「ねえ、もっと仲間が必要と思わない?もしかしたら私達と同じ事を考えてる人達がいるかもしれないわ。」
「いるかなそんな奴。この学校はキチガイばっかりだからな。」
「大丈夫!良い人で、正義感の強い人だってきっといるわ!」
「そうだな。さがしてみっか(いると良いけど)」
同じ頃
憲次とハルミはグループのリーダーに呼び出されていた。
例のあの男である。
朝と同じ様に側近の男女もいる。
「ハジメさん。朝だけで売り上げ18万です。この学校の連中はだいぶハマってますな。」
憲次はリーダーに売り上げを渡す。
「ご苦労だ。しかし、まだ田宮が来てねえんだ。何か知らねえか。」
「私達とは違うとこで売ってるから・・・。今日はまだ見てないよね?」とハルミ
「サボってんじゃないスか?」憲次が言う
「田宮と同じクラスの奴の話じゃ、朝教室には来てたらしい。この事と関係あるかわからねえが、オレらを嗅ぎ回ってる女がいるらしい。」
「そいつが田宮を?でもアイツは喧嘩だって強えー・・・。」
憲次は田宮の喧嘩の実力も知っている。
女にヤラれる筈は無いと考えた。
「その女の仲間にやられたのかもな。真相はまだわからねえけどな。とにかくオレはその女を見つけたら容赦無く拉致ってボコるつもりだ。おめえらも怪しいのには気をつけな。」
(ようし。ここはオレが手柄を立ててやる。の女炙り出して・・・へへ。」
つづく
なるべく早めに更新出来る様に頑張ります。これからヤンキーがいっぱい出てくるかもしれません。