第2回 影は笑う
学校を支配しようとする謎の集団を追う東堂カイ。不良少年との乱闘の末重傷を負ったカイの前に、1人のッ少女が現れる。
カイは突然現れた少女に警戒する。
「私は水谷絢。アナタと一緒で例のグループを追ってるの。さあ、傷を見せて。」
水谷絢と名乗る少女はどう見ても普通の女の子で、危険を冒す様な人間には見えなかった。
「手当てしてくれるのはありがてぇ。しかしなんでアンタもあいつらを追ってるんだい。」
「ちょっとワケがあってね。強いて言うなら正義感ってトコね。」
器用にカイの傷を手当する絢
「・・・正義感か。オレとは少し違うな。オレは自分の為にやってるんだ。穏やかなスクールライフをおくる為にな。」
「そうなんだ。」
カイの手当てししながら絢は更にこう話を持ちかけた。
「ねぇ。奴らを追う目的は一緒なんだから、協力しない?私、色々情報も持ってるし。」
「・・・!」
絢の話に対しカイはしばらく間をあけて答えた。
「・・・協力か。誰かと手を組むなんて考えもしなかったぜ。でもオレは一人でやりたい・・・」
「お願い!どうしても仲間が必要なの!私1人でなんて出来ない!一人でも多くの仲間が欲しいのよ!」
絢はさっきまでの冷静な態度とは違い、真に迫った表情でカイに迫った。
「・・・わかったよ。アンタのの事は全く知らねえけど、助けてもらったしな。悪い奴にも見えねえし、協力するよ。」
カイは絢の気持ちを受け入れた。
「ありがとう!一緒にがんばろう!」
とある教室
今は使われていない、空き教室の様だ。
椅子に座る男
その両端に2人の男女
「さあて、オレらもかなり有名になってきたな。そろそろ他のグループをシメるか。」
椅子に腰掛けた男が静かに口を開く。
側近の男が言葉を返す。
「この学校にはオレ達の他にもヤンキーがごまんといる。下手に動けばエラいメに遭うぜ?」
「関係ねぇさ。こっちも数を揃えてんだ。集団の構想になる事も想定してるさ。」
「今時いないでしょうね。本気で学校の頭になろうなんて不良は。」
もう1人の側近が冷静に答える。
椅子に腰掛けている男は笑みを浮かべた。
「だからこそやる意味があるのさ。全校生徒を参加に置き、満校《》のトップに立つ。誰もやらないならオレがやってやる。クック・・・。」
「噂ではオレ達を調べまわってる女がいると。」と側近の男。
「あぁ?度胸のある女だ。どっかの回し者《》か?」
「いえ、普通の女子生徒みたいよ?一体何の様かしらね。」
そして不適に笑う男
「クックック・・・。良い機会だ。その女拉致って・・・みんなにオレらの怖さ見せ付けてやろうぜ。」
「大丈夫なの?そんなのさすがに教師達が・・・。」
「先公《》にビビってる様じゃ不良《》は出来ねえよ。ここから一気に飛躍するぜ。オレらのグループわよ・・・。」
つづく
ノートで下書きしてから書く様にしてるんですけど、その時点では内容に納得のいかない部分もあります。でも今日パソコンで本文を書いたら良い具合に直せました。とても嬉しかったです。