第1回 拳とナイフ
バッドネス セブンデイズ ウォー
人生には乗り越えなくてなはらない壁がいくつもある。
東京某所にある 私立絞満高校
色んな意味であまり良くない学校である。
現在、この学校を裏から掌握に収めようとするグループが暗躍し始めていた
「オレはこの学校が嫌いだ。それでも卒業まで乗り越えなくちゃならねえ。」
東堂カイ(17)
彼はこの学校での生活に嫌気をさしていた
理不尽にキレる教師達
授業態度が異常なクラスメイト
生徒の事を考えない学校の体制
そして裏で暗躍するグループ
毎日の様にこの学校に入学した事を悔やんでいた。
「あいつらがいるからこの学校はピリピリしてんだ。学校の為じゃない。オレ自信の学校生活を良くする為に戦ってやる。」
一方、校舎裏で薬物を売買する2人組がいた。
「今日は18万稼いだ。日に日に客増えてんぞ。ハルミ、クラブでも行こうぜ。」
水原憲次
不良グループの一人だ。
「ね〜たまにはもっとオシャレな店行こうよぉ。お金あんじゃんお金。」
夏牧ハルミ
憲次と同じグループに所属する不良少女である。
「アホウめ。もっと余裕出来たら連れてってやんべ。あと1週間待てって。」
その頃、カイは例のグループを探し回っていた。
「一人で見つけるんだ。そしてオレは英雄となるのだ。クラスでは浮いてるままで良い。」
そこへ、とんでもない悪さをする少年を発見。
「これ。最高だよ。今日が特別に8千円だ。トベるよ。先公に見つかんねえ様にしろよ。ギャハ。」
体育館裏で堂々と薬を売っている
カイはすぐさまその少年のもとへ向かう。
「おい。おめえ。最近暗躍してる奴らのアレの一種だろ。わかるぞ。オレ。」
「何だテメェこらあ!チクる気かおぉ!?」
いきなりキレる少年
「チクるかどうかは別として、お前は成敗するぜ。」
「商売の邪魔すっともう憲次さんがタダじゃおかねえぞ!ええ!?」
「おお!タダじゃおかせられるもんかぁ!シバキ合いだぁ!」
そしてカイと少年との乱闘が始まった。
それは壮絶な戦いで失禁しそうだった。
「ハァ、ハァ。やるなぁ。少年。こんな強い奴は小学生の時のガキ大将の森君以来だ。」
カイはかなりダメージを負っていた。
「グフ!ハッオレはその森君じゃねぇんだぜ。返り咲き・・・返り討ちにしてやんよ!」
「なんだってぇ!?」
どうやら言い間違えたようだ。
少年はサバイバルナイフを取り出した。
「刺されたくなかったら失せろこのポンチがぁ!」
武器を持った為か余裕の表情だ。
それを見てカイは
「へひゃ!オレは今ビビッてるぜ!ナイフ突きつけられたのなんか初めてだ!」
やはりナイフは怖い様だ。
しかもサバイバルナイフである。
「怖いだろう!さあ早く失せな!誰にもチクんじゃねえぞ!」
「うん。」
後ろに振り向き、歩いて行くカイ。
「死ねぇぇいやぁ!」
背後に切りかかる不良少年
しかしカイもすぐに振り返り右ストレートをぶちかました。
「ぜりゃあああああ!」
「ぶごあっはぁ!」
カイの拳は少年の顔面に直撃した。
少年はその場に倒れこむ
しかし少年のナイフもカイの肩を深く切りつけていた。
「グゥゥゥアア!この、クサレ商人が〜!オラッオラッオラッ」
ドカ!バシ!ドカ!
少年は倒れているところを更に踏みつけられ、気絶。
「痛ぇ。この傷どうしよう。保健室に行くわけにもいかねえ。うう、痛ぇなあ。休もう。」
壁にもたれかかるカイ。
幸か不幸か、校舎裏なので人目にはつかない。
「こんなところで諦めねえぜオレァ。全員引きずりだしてやる。ぐ、やべ・・・傷が。」
出血はひどく、重症であった。
そこへ
「大丈夫?私が手当てしてあげるわ。味方だから安心して。」
「・・・!?」
果たしてこの謎の少女の正体は?
つづく
以前から学校生活に起こり得る「課題」をテーマにした作品を書きたいと思っていました。
頭の中に思い描いていた作品です。
面白い作品になるようにがんばりたいです。