表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第5章ですますわっ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/743

 中庭を少し走ってからベンチに行くと、そこには女子生徒に囲まれているセミオンがいた。

 なんとも羨ましい光景だな。

 あぁそうだ、今はエイリーンなんだから羨ましがっては駄目だな。なら、嫉妬すれば良いのか?

 婚約話を持ちかけてきた翌日には女子に囲まれているなんて、お尻の軽いセミオン殿下ですわっ!って?

 「フフッ」

 有り得なさ過ぎて笑えてきた。

 エイリーンは誰かに恋心を抱いたりするのだろうか?色々諦めきって心を虚無にしてしまった女の子が、どうやれば恋愛に興味を示すようになるのか……。

 セミオンやアフィオは王族、プラガット侯爵よりも上位。婚約って事になればもう誰もエイリーンをサルとは呼ばないし、今までの冷遇を悔いて恐ろしいまでにちやほやしてくる可能性だってある。

 王族の仲間入りした後ならプラガット侯爵を断罪する事だって可能だ。

 守り神を倒してやるってのはオレの気持ちだけど、エイリーンの気持ちは何処にある?

 オレがそのエイリーンってのは理解出来てるし、エイリーンとして生きた記憶もあるけど、今のオレは余りにもヒキニートだった前世でのオレだ。

 前世の記憶を取り戻すまでに生きていたエイリーンとしての人格は?

 なぁ、出て来いよ。

 セミオンと婚約したらお前はもう誰からも卑下されないし、守られる存在になれる。

 少しでも良いから、エイリーンとしての考え方をオレに示してくれよ。でなきゃこの体、オレの好き勝手に使っちまう事になるんだぞ?

 「……」

 出て来ない、か。

 そもそもこの世界に生きる人間に人格なんてものがあるのかも分からないしな……単なる登場人物だ。特にナナの周りにいる攻略対象者は。

 故にセミオンもそうだな。

 婚約話も罠の1つで間違いないわ。

 オレはこの世界に転生してしまったんだからエイリーンであってオレだ。って事は、今のこのオレの人格はまさにエイリーンでもあるのかも知れない。

 まぁ、最終的に守り神に踏み潰されてのデッドエンドを回避させる為に動いてるんだし、エイリーンにとっても悪い話ではないか。

 それに、そうだ。引きこもりがちだったオレがこうも毎日毎日訓練したり、中庭を走ったり出来るんだから、もはや純粋なヒキニートなオレでもないのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ