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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第5章ですますわっ

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 セミオンの手紙は完結で読みやすく、全てを読み終えてもまだまだ昼休みの中盤辺りだった。

 内容は大きく3つ。

 1つは、ナナと愉快な仲間達に対する嫌悪感。仲間達1人1人に対しての嫌悪ポイントまで書かれていて、これは結構楽しく読ませてもらった。

 2つは、ナナ自身の事。

 噴水の水が掛かった時、ナナはスグにオレの名を出し“時々嫌がらせを受けている”と言い、駆けつけた愉快な仲間達に対して泣き付いたのだとか。

 それが嘘であると知っているセミオンは、出会いイベント直後にはもうナナへの好感度が大幅に下がってしまったようだ。

 3つは、平民扱いを受けているオレの事。

 自分と婚約すれば、少なくとも侯爵令嬢として周知されるだろうし、自分も女性からのアプローチを断る理由が出来て楽になるからお互いの為。とかなんとか。

 何故セミオンだけがナナの仲間に入らなかったのかは謎だし、何故オレの為にこんな長文の手紙を書く労力を費やしたのかも謎。

 この婚約話がナナの……このゲームの罠ではないか……。

 この世界はエイリーンにだけは厳しいからな。こんな降って沸いたような幸運なんか用意されている訳がない。

 それに、これから数日後の事は分からないが、最終的な未来なら知ってる。

 オレは断罪されて守り神に踏み潰されるのだ。

 婚約者など必要ないし、平民扱いだろうとも関係がない……って、ちゃんと説明しておくか。

 セミオンに言った事は恐らくナナにも伝わるのだろうし、それなら余計に都合が良い。

 オレは悪役令嬢ではあるが、ヒロインであるナナの邪魔はしない。だからお前もオレを邪魔するな……そう伝える事が出来るだろう。

 ナナが相当なアホではない限りは。

 「殿下、婚約の話はお断りいたします」

 「え……?」

 意外。とでも言いたげな表情だ。

 「私は守り神の生贄に選ばれたいのです。ですから、謂れのない罪を着せられようが、平民扱いされていようが関係ありません。私は生贄に相応しくなるため日々鍛錬しておりますので、どうか皆様は学業と恋愛事をお楽しみください」

 さぁ、これをナナと愉快な仲間達へ伝えに行ってくれ。

 そして願わくば放っておいてくれ。

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