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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第4章ですますわっ

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 早朝に行われる騎士の訓練に参加する固定メンバーの中には、もちろん見ているだけのナナとフィンとスティアも入っていたのだが、今日はそこに新しい見学者が1人やってきた。

 訓練を受ける側ではなく、見学側というのが少々残念ではあるが、それでも動きやすい装いのドラードだ。

 どうやらようやくこの時間に起きられる様になったらしい……。

 1度誘ってボイコットされた後、かなり真剣に謝罪を受けた事があったが、朝に弱いから強くなるまで待ってくれ。と言われた時は“可愛いな!”と頭を撫でくり倒したい衝動を必死に堪えたさ。

 しかし、見学か……これではナナとのイベントは発生しない。

 フラフラと走っている人間が、少し前を走っている人間を巻き込みながら扱けた時、どこがどうなれば扱けた人間が巻き込んだ人間に馬乗りになれるのか……しかも下にいる人間はうつ伏せではなく仰向けだってんだから、半回転している事になる。更に、上にいる人間も倒れているのならまだ自然ではあるが、馬乗り。

 「訓練の後、皆様で少し走りません?見学の方々も如何ですか?ね、ドラード」

 少々強引ではあるが走ってもらうために声をかけると、

 「長距離は無理だが、少しなら……」

 小声で返事をしてくれた。

 よっしよし、よく言ったぞ!これで存分に馬乗りになってもらおうではないか!

 それでドラードルートにも乗ってくれたら、恐らくはナナによる癒し効果?ヒロインマジック?で冷え固まっているドラードの心は解され、恋愛事に現を抜かせるほどには年相応の感性を取り戻してくれるはずだ。

 ウキウキ気分で訓練を受け、バテてしまっている他の生徒を無視して走り出せばノータスもオレの後に続いて走り出し、少しなら走ると公言したドラードも続き、そして更にはイベントの発生条件が揃ったからなのかナナとフィンとスティアも走り出した。

 オレはスグ後ろにいるノータスに、初めての人にコース案内をするからとの理由をつけて先に行ってもらい、そのまま植え込みに隠れてドラードとナナが通り過ぎるのを待ち、そこからゆっくりと後ろを追いかけた。

 フィンも、スティアですら見えなくなり、いつイベントが起きても良いようにと注意しながら見ていると、急にナナが足をもたつかせ始めた。

 「も、もう駄目……」

 息も絶え絶えに訴える姿は、思わず助けに出て行ってしまいそうになる程にか弱くて、可愛らしい。

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