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朝は騎士達の訓練を受けてから中庭の走り込み。
昼休みは池の表面を氷で覆って水に戻して蒸発させ、ドラードとセミオンと合流しておにぎりを食べ、風魔法で飛んで教室に戻る。
夜は明かりもない中庭に出るのは流石に危ないので、部屋の中で棒状の鉱石で素振り練習と柔軟をしておしまい。
「はぁ……」
乙女ゲームとはいえゲームの中だってんだから、モンスターでも倒して経験値が入ってレベルでも上がって問答無用に強くなれたら楽なんだけどなぁー……。
いや待て。
ここには魔王がいて、魔物がいる世界だよな?そんで勇者も存在している。って事は、もしかしたらもしかするかも知れない!
ベッドに倒した体を起こして窓を開け、飛び出そうとして見た外の景色が余りにも暗闇一色だったので諦めた。
危ない……もう少しでとんでもない思い付きで魔物が出そうな森とかまで飛んで行きそうになってしまったよ。
もし魔物と遭遇して戦って、それで勝てれば良いが負けてしまったらそこで終わりだ。生贄にも選ばれてないし、守り神にも会えず仕舞いだし、ドラードもセミオンも、誰も助ける事が出来ないままになる所だった。
ん?
待てよ……ドラードもセミオンもナナの攻略対象者だよな?
光属性の主人公が選んだ者は無条件で生贄候補から外れる筈だ。
なら、生贄になりそうもない第1王子のアフィオルートなんて1番無駄じゃないか?それに魔力の乏しいノータスルートも、目立った強さの無いスティアルートも無駄だ。
いや、もしそれでドラードかセミオンルートにいったとしても、結局はどちらかが生贄候補のままだな。
オレが守り神の討伐に失敗したとしても、それでも2人を助けたい。
でもなぁー例えどちらかがナナの婚約者になったとしても将来王位を継承するアフィオがナナを好きだったのなら私怨で邪魔者は生贄だーとかありそうだしな……。
うん?
将来王位継承するアフィオ……その弟で第2王子のセミオン。
これ、ナナ関係なくても王位継承争い?ってのでどちらかが生贄にーとかありそうじゃないか?
後、基本属性を2つ扱えるってだけで、魔力はさほど強くはないスティアも生贄候補になっているとかもありそうだ。
結局、オレが守り神を倒すのが1番手っ取り早くて、それしか解決方法はないんだな。
もっと鍛えて強くならないと……。
あれ?
これ、乙女ゲームだよな?
これにて「学校で友達が出来たよ!」という内容の第3章完結です。
第4章は盆休みが終わった後から書き出そうと思っておりますので、また少し間が空いてしまいますが、第4章もお付き合い頂けると嬉しいでござるまするですわっ!




