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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第3章ですますわっ

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21

 授業を勝手に抜け出したとして反省文を書かされた翌朝。

 オレは騎士の特訓を受ける為、軽く中庭をランニングして準備運動をしていた。

 待ち合わせたドラードが中々来ない時間潰しとも言う。

 もう少しで騎士の特訓が始まる時間なのに、来ないな……。

 これは寝坊してるか、面倒になって二度寝したかのどちらかだな。

 騎士の訓練に参加する事はドラードにとっては体力強化と、今後恋愛に発展するかも知れないナナとの出会いイベントという2つの意味で美味しいのにさ。

 ドラードとナナの出会いイベントの絵、結構な力作だったんだけどな……。

 ランニングする事になった2人、運動が苦手な2人は他の訓練生からどんどん離されて2人きりになる。で、ナナが足をもたつかせてバランスを崩してドラードを巻き込んで転けるんだ。

 で、ここでドーンと物凄い、ものすっごい王道な、攻略対象者に馬乗りになってしまう主人公!という絵を描いた。

 設定集を見た時は特になにも思わずに絵を描いたんだけど、こうして現実として目で見られる環境にくるとさ、思う事があったんだ。

 足がもつれて転けそうになった時、どうすれば前を走る人間を巻き込み、且つ馬乗りになれるんだ?って。

 是非ともこの目で確認したい。って事なんだから来て欲しかったんだけど。

 ドラードの部屋って何処だっけ?いや、部屋が分かっても男子寮に堂々と入って行くのは駄目だな。

 仕方ない、日を改めよう。

 ナナとフィンとスティアが見守る中、ノータスは張り切って騎士の訓練に取り組んでいる。

 最初の頃は本当に準備運動だけだったその訓練内容も今ではそこそこハードになってきてはいる……んだけど、それでもやっぱりフィンの訓練の方が厳しかった位なので、オレは訓練の後に中庭を走っている。

 まぁ、後ろからノータスが付いて走る事は減ったのだが……それがナナと一緒にいる時間を増やしたいがためなのか、単純に走るだけの体力が残っていないのかは分からない。

 どちらにしたって騎士見習いとしてどうなのだろう?

 朝の運動が終わった後は自室に戻って軽く湯浴みをして、昨日考えていた風の魔法での飛行練習を開始させる事にしてみた

 落下しても良いようにベッドに移動し、風魔法を足元めがけて勢い良く!

 バシュッ! ボフン!

 風魔法を力強く受けた掛け布団は、木っ端微塵となりにけり……。

 フワリフワリと部屋中に舞う布団の中身を風魔法で一箇所に集めてみた所で、どうにもならないわな……。

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