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ポカンとしているドラードを前に、少し前に言った自分の言葉を頭の中で復唱した。
今日からお前はオレのライバルだ。
可笑しいぞ?
オレは魔力に優れているドラードを魔術の師として色々教えてもらおうかな?なんて、結構平和的に考えていたんだ。いや、本当に。だけど、口から出たのは敵意剥き出しの言葉だった。
「え……?ライバル?」
少々過大評価していた自分の魔力が、天才的な魔術師を前に完敗した事によるショックなのか、どうなのか。兎も角オレは前世を合わせるととんでもない年下の男の子に向かって嫉妬したのだろう。
言い訳をするなら、今のオレとドラードは同い年だし……。
「そう、ライバルだ!」
あまり格好付かないので、勢いに任せてビシッと指差しながら宣言してみたは良いが、問題はどう魔力のスキルアップをしてドラードに追い付くか、だな。
「お、お前は……俺が……怖くない、のか?」
は?
相当自分に自信があるようだな!
「近い将来、お前がオレに恐怖するんだ」
あれ?
またまたオレはこんな子供に何という大人気ない言葉を……けど、まぁ……えっと、負けず嫌いだって事で……んー……。
よし、笑って誤魔化そう!
フィンだって言ってたじゃないか、大抵の事は笑ってりゃ誤魔化せるんだって。後は、なんだっけ?そう、優雅にゆっくりとした動作だ!
「オ、オホホ……プッ、アハハハハ」
優雅に笑おうとして声が裏返り、それが妙にツボってしまったがために大口開けて笑ってしまった。こうなると“オホホ”と笑おうとした事すら可笑しくて可笑しくて。
「エ、エイリーン譲?」
ライバル宣言した後、酷い宣戦布告までしておきながら大笑いって、今のオレはドラードにとってはかなり不審な人物だな。
「ゴメンゴメン。魔力分けてくれてありがとな、ですわっ」
昼休みはもうスグ終わる事だし、笑いももう少しは治まりそうもないし、魔術の師となって欲しいって申し出は放課後にしよう。




