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悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第3章ですますわっ

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14

 体力的な訓練は騎士の訓練を受けるとして、問題は魔力の強化だ。

 魔法学校で授業を受けているといっても、それは魔法の歴史やら原理やらで、魔力を向上させるような内容は1年の間には行われないようだった。

 折角高い魔力持ちが集まった1組においてもそれは変わらず……教師が言うには、強い魔法を扱えるようになる為にはまず原理を知らなければならない。らしい。

 確かに、攻撃力の高い魔法を使う為には原理を知る事は最も重要。

 水属性1つにしても、始めは水鉄砲程度の魔法しか使えなくても、原理を知る事によって氷に出来たり、火の魔法を発動させなくともお湯に出来たり、水を変化させる事が出来る。高温の蒸気を発生させて敵を一瞬で蒸し焼きにする事だって可能だ。

 しかし、そんな強い魔法を使用するにはそれに見合った魔力が必要になる。

 自然的なものの力を借りて発動させる魔法なら良いけど、そうじゃない場合は自分の中にある魔力を使用する事になる……。

 ここまで授業でやっておきながら、何故に魔力向上授業がないのか不思議だ。

 魔力とは平たく言うとMP、マジックポイント。

 実際にはゲームのようにハッキリとした数字が何処かしらに表示される訳でもなく……体力に近い感じ?弱い魔法なら早歩きで少し歩いた感じで、強い魔法だと50メートル走った感じで、強大な魔法だと100メートル全力疾走するような感じ。

 だからまずは本当の意味での基礎を鍛える事が必要になると思うんだよ。

 体力を鍛えるには体を動かすしかない。

 魔力を鍛えるには?

 魔法を撃って撃って撃ちまくるしかないんじゃないか?

 1組には魔法攻撃力が高い生徒が集まっているから、そんな中で魔法を撃ちまくりましょう。とは中々勇気のいる発言になるのは分かるんだけど……。

 少なくとも1年の間は授業での魔力向上は望めない。

 だったらやる事は1つしかない。

 その日の授業が全て終わった後、オレは屋上を目指して階段を駆け上がっていた。

 普通学校の屋上といえば開放されていない事が多いが、乙女ゲームの中においての屋上なんてのはイベント盛り沢山な場所。封鎖されている筈がない。

 実際に屋上での絵を何枚か描いたし!

 思った通り屋上は開放されていて、何人かの生徒が放課後のひと時を楽しんでいた。

 走ってやってきたオレを不審そうには見るが話しかけてくる者はいないので、素早く屋上から飛び降り、風の魔法を使ってフワリと中庭に降り立った。そして間髪いれずに屋上へ戻る為に飛び上がる。

 屋敷でもやっていた事ではあるが、何もしないよりはマシだろう。

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