表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢でござりまするってよっ!  作者: SIN
第3章ですますわっ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/738

 昼休みになると食堂は混雑を極める。

 いや、混雑といっても回りは作法などを厳しく躾けられた坊ちゃん嬢ちゃんの集団なのでバーゲンセールに見られるあんな混沌とした感じではなく、淑やかに長蛇の列。って感じだ。

 あんなモンに大人しく並んでいたら食う時間がなくなるので、オレは自室にあるキッチンで弁当を作って持参している。

 もちろん、ボッチ飯。

 場所は学校内にある大きな中庭のベンチ。

 この中庭だが、自然公園並みに広くて噴水や池まである。その全てが花を愛でる為の物ではなく、園芸部らしき集団が薬草を育てていたり、紅茶部らしき集団が香りの良い葉っぱを育てていたりする。

 そんな静かではあるが無人ではない中庭のベンチで塩おにぎりを頬張りながらボンヤリしていると、自然的ではない風の流れを感じた。

 範囲が狭くて強い事から特定の人物を狙って放たれた風魔法だと推測されたが、その行き着く先がオレである事の心当たりはサッパリだ。

 ともあれ、それに気が付かない振りをして当たってみれば、突風に吹かれた。位の感覚しか受けなかった。

 攻撃魔法ではなかったのだろうが、手からおにぎりが落ちた。

 「舐めた真似しやがって!」

 他者に聞かれると非常にまずい言葉を口に出しながら風が吹いてきた方を見上げると、そこにはフワリと飛び出している藤色の髪が見えた。

 あれで隠れているつもりのようだ……。

 まぁ、触らぬナナに祟りなし。

 おにぎりは残念だったが、もう既に鳥によるついばみ攻撃を受けてしまっているので無駄にはなっていない。

 午後の授業まではまだもう少し時間があるし、一旦寮に戻って追加おにぎりを作っても……あぁ、米を炊く時間がないな。

 空腹には慣れているが……おにぎりに集まっているあの鳥は、食えるのだろうか?

 いやいや、小鳥を見て微笑みながら可愛い♪とか言うならまだしも、不適な笑みを浮かべながら美味そう♪は駄目だな。例え可憐に捕まえる事が出来た所で捌けないしな……。

 食育の授業があるのなら、捌き方も教えるべきだと思うんだ。

 その辺からしっかりと学ぶ事も大事だよな?それなのに他の命を貰って生きている事をオブラートに包みたがる。

 フフフ……小鳥を見ながら教育非難とは。

 まぁ、捕まえようとするよりマシか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ